Gintama
□いじけてません。【銀時】
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『銀さん。』
「なんでございますか?名無しさん さん。」
『あの、その、ごめんなさい。』
「・・・。」
『銀さん。』
「どうかされました?名無しさんさん。」
『その、だから、ごめんなさい。』
「・・・。」
『・・・もう!銀さん!!』
「はい?」
『もういい加減にしてください!!!』
この状況が続くこと1時間。
さすがに我慢ができなくなった私は
大声で言い放ったが
銀さんの様子は一向に変わらず
いじけたままだった。
『そ、そりゃあ誕生日を忘れてた私が悪いですよ?でも銀さんもいい大人なんですから、いい加減機嫌直してください。』
「・・・。」
『銀さん!』
「銀さんはそれだけ名無しさんに誕生日を忘れられていたことがショックでした。」
『・・・。』
それを言われると
もうなにも言えない。
言い返せない。
あ、なんか泣きたくなってきた。
『ぅぅ・・・。』
「?」
『銀さぁ〜ん・・・ごめっ、ごめんなさ、いぃ〜』
「え、ちょっとォォオオ?!泣かないでよ。ね、泣かないで!何か銀さんが悪いみたいじゃん!」
『銀さんが悪いんだよ〜!!!なんで許してくれないの。もうヤダぁ〜』
「あぁ、ごめん銀さんが大人気なかった!ほんと!ね!」
『ほんとに・・・。』
「オイ。演技かよ。」
『だって、こうでもしないと銀さんずっといじけたままだったでしょ?』
いじけた銀さんもかわいかったけどね!
なんつって!
「ひとりごと聞こえてますけど。」
『いいんです!それに、誕生日プレゼント変わりに今日は何でも言うこと聞きます!』
「何でも?」
『はい。忘れていたお詫びもありますし』
「・・・。」
『何でもいいですよ!我ながら素晴らしい誕生日プレゼントだと思います!』
「じゃあ・・・」
誰ですか銀さんを大人気ないとか言ったの
「大人をなめちゃイケません。」