Gintama

□ホンモノは?【土方】
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「名無しさん」

『なんですか?土方さん』

「愛してる」

『ッッ///』

「愛してるよ、名無しさん」 

『そっそんないきなり…!!』

「どうした 名無しさん?顔真っ赤だぞ」

『土方さんのせいですよ!!』

「ハハハッ可愛い」






『そうして土方さんは私を抱きしめた・・・・・ッキャーーーー!!!』

「うるせーぞ 名無しさん!!!あとお前なんつーもん読んでんだ !!」

『夢小説ですよ土方さん。ドリーム小説ともいいます』

「は…はぁ?」

『小説の主人公の名前を変換して読むんです!それでこれは相手自由夢小説でして、相手の名前も変換できるんです!一般的に夢小説はアニメや漫画のキャラなどとの恋愛が多いんですが、相手自由夢小説だとリアルに恋してる相手との恋愛が楽しめるんですよー。あ!あとー』

「ちょ、ちょっと待て。だいたいはわかったからもういい」

『?』



なぜか土方さんはゲッソリとした顔でこちらを見てくる。

なんか疲れさすようなことしたかな?



『で、いま土方さんとのあっま〜い恋愛を読んでいたのです!』

「読むのはいいが、声に出すなよ・・・」

『えっ私声に出してました?』

「それはもうニヤニヤしながら」

『やだ恥ずかしい!キャッ』

「お前絶対思ってないだろ」



てへっ☆

ってしたら土方さんがスゴい目でこちらを見てきた。



『だいたい、土方さんが現実でそんな目で私を見たり・・・っていうか、つき合ってるのに全然かまってくれないから妄想の世界に行っちゃったんですよ!!』

「・・・悪かったな。でもそんな妄想みたいなことはできねェわ」

『知ってます。だから妄想すること許してください』

「別にいいけど口に出すな」

『わかりました!!やったー!!!妄想しまくっちゃおーっと。土方さんとあんなことやこんなことー・・・うふふ』

「はぁ〜・・・ 名無しさん」

『はい?』



いきなり名前を呼んだと思ったら
土方さんは私との距離をつめてきて



「妄想じゃないホンモノの俺もちゃんと名無しさんのこと好きだから」



そんなこと耳元で言うから

しばらくは妄想だけで気が済みそうではありません!!!

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