11/28の日記

05:18
ハロウィン*ボツ話
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今日は10月31日。ハロウィン。
夜に向けて浮足立つ街中をサスケはマフラーに顔を埋めてウェルの家に向かっていた。
ナルトがウェルを見つけて、パーティーする話になったのが昨日の午後。集合の時間にはまだ随分早いが、することも無いので向かっていた。

(…どうせ、カカシが居るだろうから…修業見させよう…)

ダメだったら、書庫に入り浸るだけだ。読みかけの本もあるし。そんな算段を付けていると目の前を荷物を抱えたまま慌てた様子で街中を駆けるウェルの姿とその後を追う人物の姿を捉えた。

「…何してんだ…」

(…ん?…あれはうみのイルカ…)

サスケは微かに白くなる息を零しながらつま先を二人が掛けた方向、アカデミーに向けて歩きだした。









勤務中のイルカに連絡を受けて、事務長室を確認すれば猫とネズミが鬼ごっこでもしたような後になっていた。
足下に無惨に破かれた書類を一つ拾う。

「……よくも、まあ…」

見るところに、取られたようなものはない。だが、しかし、室の中央に置いて使っている事務机を見ればチリ屑の山を眺めた。呆れて言葉も出ない。

「…オレが一番に出勤してきたんですけど、来たらこんなことに……すみません」
「何故、イルカが謝る。ま、ポッと出の私が気に入らなのは当たり前のことだろうな…」

(…やり口が幼稚すぎるがな…こんなことで私がめげるとでも思っているんだろうか。それはいささか舐められたものだ)

そんなことよりも、重要書類がびりびりになっているのは悩ましいところだ。時計を確認する。あまり遅くなると家で飾り付を任せて来たカカシに心配を掛けて感づかれてしまう。深く息を吐き出すと、荷物をテーブルに置き簡単に黒髪を結い上げる。引き出しを開けて眼鏡を取り出し席に着いた。

「…書き直すんですか?」
「ああ、魔法でなんとかしたいが、いかせんことに補給物資の手持ちがない。それでも使えないことはないのだが、使ったら…お前のことが欲しくなって襲ってしまうかもしれんだろ?」

立って居るイルカにニヤリと笑うウェルは必然と眼鏡越しに上目使いになる。

「……ま、またそういうことを…」
「それに、外でむやみに魔法を使わないと猿飛と約束しているからな。こんなくだらないことで魔法を使うわけにはいかんだろう」

そう言って、ウェルは筆を走らせる。
ものすごいスピードで新たに書類を作成していく彼女をみやって、イルカは散乱している室を片付け出す。

「…イルカ?」
「オレも手伝います。その方が早く終わるでしょう」
「……イルカも私のこと気に入らないんじゃなかったのか?」
「ええ、気に入らないです。いくら年上だからとはいえ、木の葉の者なのに火影様にタメ口ですし、すぐに人のことからかいますし、それでいて強いし、仕事が出来るところがまたムカつきます」
「……」

(上司に向かってそんなはっきりと言うなんて…)

「…でも、こんな卑怯な手を使う奴はアナタの数十倍気に入らないので」

仕分けをしながら書類を拾うチビテールの背中を鳩が豆鉄砲を喰らったような顔になった。

「…えっと…、これは…事務長、ってなんて顔してるんです。さっさと手を動かしてくださいよ。俺にだって自分の仕事があるんですから」
「…ああ」

緩みそうになった口元を引き締めて、書類処理に専念した。

(……、ここは…変なヤツらばっかだ…)









片付け終わったイルカも書類の作成に加わり、そのおかげで書類の作成が何とか昼前に終わった。

「―終わったぁ〜!オレは勝ったぞぉー」

ソファーに思いっきり体を預け背中を伸ばした。ふと彼女の荷物の中身が見えた。大量のお菓子とお酒。

「ふふ、ありがとうイルカ。コーヒーでも飲むか?」
「あ、オレ淹れます。ブラックですよね」

そう言って素早く立ち上がったチビテールを目で追い自然と緩んだ目元から、視線を下に落とした。その手には白紙の次回任務の編成書類。

(…ここまでは、覚えてなかったな…)

頭を下げて、班持ちの上忍にもう一度書いてもらうしかない。上忍にヘマするダメなヤツと印象付くのが、犯人の狙いだろうか。
こめかみを揉んでいると目の前にコーヒーが置かれた。

「…班編成の書類ですか?」
「ああ、提出していた班は分かるんだが、任務内容までは覚えてなくてな…」

幸い、カカシはまた未提出。

(…あとで、叱ろう)

「それ、オレが伝えておきます」
「え」

コーヒー俺が淹れますよ、の時と変わらない調子で言ったイルカを柘榴の目を丸くしてみやった。

「中忍のオレがヘマして無くしてしまったことにしてしまえばいいんです。よく受付もしますしね。実際、ヘマもよくしてしまいますし」
「いや、そんなことはしない。それでは…」

イルカに的が移るかもしれない。私だけに向けられる悪意ならいくらでも受けられるが、周りに飛び火するのは私の許容範囲を超えてしまう。
聞き分けのない上司にイルカはズイッと手を出した。

「トリック・オア・トリート」
「…はい?」
「―だから、トリック・オア・トリート!アナタは、上司なんです。堂々と偉そうに立って部下をこき使ったらいいんです」
「……」
「んで、こき使われてやりますので、お菓子をください。くれないと、明日から出勤拒否しますよ」

どちらにしても困った申し出にウェルは微苦笑を零した。

「…どうやら、私は我儘な部下を持ってしまったようだ」
「普段、人をからかうのがいけないんです」
「ふ…、あはは!そうか、でもそれは止めれそうにないのだがな。困ったよ」

勝ち誇ったようなイルカに思わず笑ってしまった。紙袋の中から可愛い棒付きのチョコレートを取り出し渡す。

「ありがとうございます。…ハロウィンパーティーですか?」
「うん。これから、ナルト達が家に来てやるんだ。もう、カカシが家で飾り付けしてるんだよ」
「…そうなんですか。よくナルトから聞きますよ。ウェル姉ちゃんが、ウェル姉ちゃんがともう口癖のように


そう零したイルカにニヤリと笑った。

「なんだ、ヤキモチか?」
「…そんなんじゃ、ありませんよ」
「安心しろ、私にはイルカ先生の話ばかりだよ」
「……そう、ですか」

頬を掻いて照れる部下にウェルは口の端を少し上げた。荷物を手に持つ。

「じゃあ、イルカ。よろしく頼むよ。危ないと思ったらすぐに逃げることいいな?―あ、あと…すまないが、この件内密にしておいてくれないか?」
「…カカシさん達ですか?」

名指しをされるとウェルは苦笑した。
確かに、彼女を溺愛しているあの4人に知れたら、こんなことをやらかした犯人は命がないかもしれない。
そんなことを考えていれば、チョイと手招きされ彼女にこそっと耳打ちされた。内容にため息が漏れる。

「…わかりましたよ」
「恩にきるよ。じゃ―」

早足に帰っていく黒髪の後ろ姿を見送る。
事務長室に一人になったイルカはベルベット生地のソファーに腰を下ろす。手触りのいい感触に体の力が抜ける。

「……」

手渡されたチョコレートをクルクルと回して見つめると、封を切って歯で噛み砕く。

「……甘い」




[end>








以上、ハロウィン物のボツ話でした。
サスケさん最初だけ登場させてみただけです。この流れで考察してた時は、このあと彼女はサスケと遭遇して一緒に家に行きます。ハイ。

まぁ、メインが進んでないのでボツにしたわけですが
携帯の画面がバッキバキです、ハイ。
今更、単行本買えない。お金がない…。
文才が欲しい。
時間が欲しい。

…時間よ止まれ!!!(๑° □°๑)

っていうと、お前も止まるだろとよく突っ込まれる。

知ってるし(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

閑話休題。


イルカ氏はどうなりますかね。
私の中では純情男子ポジションですからね。

誠実さの中に見え隠れする下心。

カカシと話をする彼女の笑顔にチクリと痛む胸。
必然、仕事中の態度がきつくなる。

「…イルカよ。私は何かしたのか?」
「……すみません、事務長…。オレも頭の中で整理が付いてなくて…。仕事中なのに、本当にすみません…」
「…そうか。私で、力になれることがあるのなら言ってくれ」
「……。じゃあ…、お願い、聞いてくれますか…」
「なんだ?」
「………、…て、手…握ってください…」


吐血するわ。
暴走したわ。

吐血しながら、暴走したわ。

イヤ〜脳内ヤバス。
イルカ、萌ヤバスw

今度、純情男子見守り隊で何か話作ろうかな。

イル「……オレで遊ばないでもらえますか…」


お?(*′☉.̫☉)



ところで。
カカシどうしたっていうね。
カカシはメインで自力でイチャイチャ企めるから放っていいんです。

時代は今!
純情男子です!!!







ウェ「……アイツはどうしたんだ」
カカ「…禁断症状が出てるんです。あまり見ない方がいいですよ。餌食にされます」
ウェ「…いやでも、イルカが…」
カカ「大丈夫、大丈夫♪イルカ先生も中忍ですが忍者ですから。さ、ウェルさん帰りましょう」
ウェ「コラ!木の葉の仲間だろ!カカシよ、助けに行ってやれ」
カカ「……。ふぁい…」





サクッと狙われているようなのでこれにて
失礼いたします。

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