ギャグ・ミックス
□『人類最強の弱点!?』
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「やっぱり、怖いんですね?」
「…馬鹿言え、猫なんて怖いはずがないだろう…?」
「そうですか…ペトラさーん。あいつどこ行きましたー?」
「あ、あいつ…?」
リヴァイが不穏な気配を醸し出すエレンに少し身を引いた。
すると、間もなくペトラの嬉しそうな声が。
「ここに居るわよ。なかなか逃げ回るから、捕まえるのが大変だったんだから…」
ふう、と息をつきながらペトラは両腕に抱きかかえた黒い物体を見下ろした。
ニャー、と声がする。
「おい、ペトラ…それは…」
「猫ですよ、兵長!可愛いでしょ〜?」
顔が引きつるリヴァイ。
何も知らずに猫を近づけるペトラ。
いよいよ、耐えきれなくなったリヴァイがベッドから飛び出た。
「おい、ペトラよ。そいつを一歩でも俺に近づけるな…近づけたら…削ぐッ!」
本気でブレードを取ってきそうな勢いである。
「兵長、やっぱり怖いんじゃ…。顔、真っ青ですけど…」
「馬鹿言え、俺はもともとこんな顔だ」
「いい加減、認めたらどうですか…って、ああ!何してるんですか!?窓なんか開けて…!って、飛び降りたー!?」
あれよあれよという間に、リヴァイは窓から脱走した…。
ここ、三階なのに…。
さすが人類最強。
どんな骨してんだよ。
「やっほー!みんな元気ー?…あれ、どういう状況?」
「ハンジさん!?な、なんでここに…」
「ああ、報告書持ってきただけだよ。リヴァイに見せようと思ってね」