ギャグ・ミックス
□『もちもちパニック!?』
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『もちもちパニック!?』
朝目が覚めたリヴァイは、食堂の賑やかさに違和感を感じた。
エレンがまた何かやらかしたのか、それともオルオが…、といろんな事を全て悪い方向に考えたリヴァイは眠たいのをこらえて階段を降りていった。
「兵長ーっ!あけましておめでとうございます!」
ドアを開くと、騒がしかったのが一瞬でピタリと止み、代わりにエレンのかけ声が響いたのだった。
「…なんだと?…あけま…?」
「もーっ、あけましておめでとう、だよ!リヴァイ!」
「…何故貴様がここにいる。クソメガネ」
リヴァイ班が集うはずのこの古城に何故かいるハンジをギロッと睨んだ。
が、変態にそんなもの通用しない。
…一般兵士ならかなり効果があるのだが。
「記念すべき今年第一回目の『クソメガネ』だね!去年は5643回も言われたんだよ!」
「あ゛?何言ってやがる」
「だから、あなたが私に『クソメガネ』って言った回数だよ」
…思わず背筋が寒くなった。
「もしかして、数えたのか」
「もちろん!面白いデータを取るためには、こういう地道な事からはじめるものんだよ」
「……気持ちわりぃ」
「あっ、今年一回目の『気持ちわりぃ』だ!記録記録…」
さすがに本気で気持ち悪いと思った瞬間である。
ハンジは胸ポケットからペンとメモ帳らしきものを取り出して書き始めた。
あのメモ帳はあとで回収するか…。
「…で、なんでハンジがここにいるんだ…」
「ハンジさん、今日色々手伝いに来てくれたんですよ」
ご丁寧にペトラが説明を付けてくれた。
何の手伝いかは聞かないでおこう。