『おかえり。』
□U 本気〈side:law〉
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「ねえ、サンジ君はあんたの食べてる間はいつも何をしてるの?」
椅子に座ったナミ屋が暇をもて余している様子が手に取るように分かる。
そう言われると、あいつ…黒足屋は何をしていただろう…?
「今日のメニューの話とか?」
「それもあったが…。」
「じゃあ、その日の出来事とか?」
「それもあるが…。」
続けざまの質問に少々げんなりした。興味なさげに答えるおれに気付いたらしいナミ屋は、再び立ち上がり歩み寄ってくる。そして少しかがんで食事中のおれの目の前に顔を出す。目をキラキラと輝かせて。
「私の話とか?」
くだらねェ…。お前は知ってるんだろ?あいつがどれだけお前のことを好きかなんて。
「そうだな。」
「…!!」
自分で聞いといて、おれの返答に驚いた様子で紅くなるナミ屋。目の前でこうも敏感に反応されると苛めたくなる。
「お前をおれのモノにしたい…!! とか。」
彼女は固まる。
おれは淡々と言葉を続けた。
「おれは本気だ。」
彼女を真剣に見つめる。