『おかえり。』
□X サンジ君〈side:nami〉
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次から次へと目の前のこの男はよく喋る。
「同盟を組んでから日が浅いくせに、分かったような口きかないで!」
さっきとは違う意味で私は彼に苛立っている。
「じゃあ聞くが、この船にいる間にあいつが熟睡してる姿を見たことがあるか?」
「そりゃあ、ある…」わよと答えかけて、止まる。
サンジ君は時々ダイニングテーブルに突っ伏して寝ていることがある。そんな時の彼の行動は2パターン。
「あっ、ナミさん!何か飲む?」とすぐに起きる。
もしくは、寝てるんだと思ってしばらく眺めていると、「あのォ、あんまり見られても恥ずかしいんだけど…」とか、「もしかして、ナミさん惚れた?」とイタズラっぽく狸寝入りをしている。
…結局、私が起こそうとするわけでもないのに、彼は起きる。
この男の言うとおりかもしれない。