『おかえり。』
□[ 借り〈side:sanji〉
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真っ暗だった空が、少しずつ色を変えていく。
朝焼けだ…。
おれのパーカーを羽織って、ぐっすりと眠る彼女。
さっきまで星空を見てずっと話してたから、おれ達は横に並んで床に座った状態。おれの右腕の中にすっぽり入っているナミさん。
この間、君は体が入れ替わってた時、おれに守られてる気がしたって言ってくれたね。
おれは逆だったよ。
こんな細い体でいつも君は頑張ってたんだって。今までの避けられなかった戦闘にも立ち向かってたんだって。
君を守らなきゃって思ったんだ。