trash can

□貴方の〇〇が小さくなりました。
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【A霊力のアレで審神者が小さくなりました】


「主ぃぃぃぃぃ!!!」
「しー、大声を出さないでくれ。───あー、やっと寝そうだったんだぞ」
(隣に添い寝する大般若にお腹をポンポンされながら眠たそうにしていた瞳はパチリと開く)
「す、すまん。だが俺は心配で───」
「へぇ、まさかとは思ったけど本当に小さくなってたんだ」
「遠征から帰ってきたんだな、ご苦労だった」
「はしぇ…は、はしぇ……」
「はい!この長谷部、遠征より無事帰還し、馳せ参じました!」
「はしぇ!はしぇ!」
「あ、主っ…!?」
「小さくなったら少しは可愛くなるかなぁって思ったけど……やっぱり主は変わらずお転婆さんだねぇ」
(興味を持ったのか正座をしている長谷部のカソックに入ったりストラを引っ張ったりしている)
「……い、何時からこの様なお姿なんだ?」
「近侍の俺が寝室に顔を出した時には既に童の姿だったから…少なくとも朝餉前にはこの姿だったな」
「貴様…何サラッと───」
「その後は政府に連絡を取り、主に祖や一期が率先して手を焼いていたな。安心しろ、主は時間が経てば元の姿に戻るらしい。あとは…短刀達と遊ぶ姿や三日月に誘われて風呂に───」
「ちょっと待て!三日月がなんだと!?」
「だから一緒に風呂に───」
「問題児の多い我が本丸の中でも、三日月宗近は主に対しての無礼な所作言動ランキング上位の要注意刃物だろ!」
「少し落ち着きなよ。可愛い幼女が動揺してる……主の事だよ?」
「言っとくが、お前達もその上位に入っているからな」
「んふふ、聞き捨てならないなぁ」
「何故、俺まで…」
「青江は言わずもがな明らか見るからにそいつらの見本だろ!お前は!主が以前容姿も声も断トツタイプだから抱かれても良いと仰っていたからだっ!……はっ…」
「あーあー」
「そうなのか…あんた、オレを……。よし、今夜から一緒に寝ような!そして明日は共に美しいものを見に行こう」
「おい!貴様、許さん!俺は認めんぞ!」
「でーとというやつだ。どうだ?何でも買ってやるぞ?」
トテトテ…(長谷部から遠ざかり両手を広げる大般若の元へ目を輝かせて覚束無い二足歩行で向かう)
「にゃー!にゃー!」
「はははっ、そうだ。あんたのにゃーだ」
「あ、主ぃぃ!こんな男の声に耳を傾けては駄目ですよぉぉぉ!」
「んじゃぁ、今夜は便乗して僕も主と熱い夜を過ごそうかな。……んふふ、た、だ、の、添い寝の事だよ?」
「貴様らぁ…!纏めて圧し切る!!!」
ガラッ
「御三方…?只今何時だとお思いで?貴方達の騒音で弟達が寝付けずにいるのですが…?」
「「「………すみません」」」
「ああ、お可哀想に……。主は我々の部屋で預かります。その方が主も良いですし、弟達も嬉しいでしょう」
バシッ
「「「………」」」
その後、一期によって和睦した三刀が飲んだのは言うまでもない。


fin.
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