short
□I want…
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※ロビン誕
※長編とは平行世界のお話として読んで下さい。
「ロビン、お誕生日おめでとう!」
「おめでとうございます!」
「いったい何歳になったんです?」
「それ気になる!」
ウーの言葉にソールが乗る。
「聞いてどうするんだよ」
ロビン邸にやってきた訪問者たち。
みんなからの祝いの言葉とプレゼントを受け取りはにかむ。
今日はオレの誕生日。
ショコラやバニラたちに加え大勢のファンたちからも祝福を受ける日。
だが、一番祝ってもらいたい肝心の張本人がいない。
「そういえば朝から見てないね」
「休みだし、どっかで遊んでるんじゃない?」
二人に尋ねても返事は予想通り。
花束にプレゼント、毎年数え切れないほど沢山貰う。
でも欲しいのは、たった一言。
彼女からの「おめでとう」の言葉。
それさえ貰えれば他には何も…。
「忘れてるのかな……」
正直、教官の誕生日なんて関係ない訳だし。
そう考えると、なんともやるせない気持ちになり、ため息を漏らした。
自分が一方的な感情を抱いているだけで、所詮教官と生徒の関係に変わりはないのだから。