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□同属安堵
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 「…お帰り」

 「…ただいまって言って欲しい?」

 紫香楽、と表札に書かれた家の前で三輪は立っていた。
 部活帰りの散里は苦笑いを浮かべて三輪に答える。
 いつからだろう。家には入れないから待ってる彼に「お帰り」と言われるようになったのは。

 
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