白の従者(マギ)
□夢
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――……で
誰……?
――……で、青蓮
貴方は……?
逆光のせいで目の前に立っている人物が誰なのか判らない。
ただ、凄く優しく包み込まれているのが、分かった。
安心したせいか、青蓮は再び睡魔に襲われる。
――……おいで、青蓮。こちらへおいで。
自分を招いている人物を見ようとしたが、瞼が重たくなり、開くことも億劫となる。
ごめんなさい。
私は、貴方の所へはいけない――。
青蓮は音にならない声でそういうと、瞼を閉じた。
青蓮が眠りに着くのを見ると、そっと青蓮の髪を撫でた。
「……ゆっくりおやすみ、青蓮……」
人物はそういうと、霧のように消えて行った。