白の従者(マギ)

□眼
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朝。






白龍は目が覚めると、寝台の淵で自分の手を握りながらこくりこくりしている青蓮の姿を見た。





「なん……」





言いかけて、止めた。




自分が昨夜、行くなと青蓮に言ったのを思い出した。




青蓮はちゃんと言いつけを守った。




青蓮が怒られる必要はない。




「……青蓮」




「っ、は、はいっ、白龍様!!おはようございます!!」




呼びかけると、慌てて意識を取り戻す青蓮。その姿がおかしくて、白龍は薄く笑った。




「……昨日は、ずっと側にいてくれたのか?」





「はい、白龍様。白龍様が言ったので。私はずっと側に居ましたよ?」




青蓮ははにかみ、掴んでいた白龍の手から自分の手を放した。




「……そう、か。ありがとう」




「っ、白龍様、従者の私などに、そのようなお言葉……勿体ないです!!」




青蓮は驚き慌て、あたふたとした。




「ずっと、起きていたのか?」




「は、はい」




「それじゃあ、今日は良い。非番にしておく。ゆっくり休め」




「えっ!?そ、そんなことをしたら……」




「俺は大丈夫だ。今日は休め。いいな?」



主に念を押されたため、青蓮は渋々了承した。




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