白の従者(マギ)

□嫉妬
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青蓮はあっという間に紅炎たちの近くにいた敵を降伏させた。




舞うように戦い、眼には光を宿し。




敵がいなくなったのを確認すると、マルバスは目の中から消えて行った。




「……また空、見えなかったな……」



「青蓮!!」



自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、ハッとそちらに向くと、大きな手が青蓮の頭を撫でていた。



「よくやった」



「こっ、紅炎様!?も、勿体ないお言葉を……」



青蓮は慌ててぺこりと頭を下げる。



「青蓮!!」



白龍が三人の近くにやってきた。



「賊は!?」



「青蓮が討伐した。他の賊もやられている。侵入者はもういない」



「そう、ですか……」



白龍はそういうと青蓮の手首を掴むと、二人の所から去っていった。



「は、白龍様!?紅炎様、神官様、これで失礼いたします」




青蓮は慌てて二人に礼をしながら白龍の歩調に合わせて去っていった。




「あーぁ、白龍妬いたのかねぇ」




「……だと思うな」




二人はそう言いながら二人が去っていった方を見ていた。




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