白の従者(マギ)
□信用
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三日後。
白瑛と青舜が遠征から帰ってきた。
「姉上!!」
「白龍。ただ今戻りました。……青蓮は?」
「青蓮は、今紅炎殿の所に行っています。何でも呼ばれたとか。姉上こそ、青蓮に何か用ですか?」
青蓮、と呼んでいる白龍に驚く白瑛。
「――いいえ。なんでも。それより白龍。貴方、青蓮を信用するようにしたのですか?」
「――え!?」
白瑛の言葉に驚く白龍。
「な、ななななななな、なんで俺がアイツに信用など……!!」
「フフフ、白龍が青蓮という言葉を言っていると、口調が柔らかくなるので。そうなのかなと思いましてね」
「……た、確かに……ここ数日間で青蓮を信用しようと思いましたけど……」
語尾が最後の方に連れて小さくなっていく。
そんな弟の姿を見て、姉は微笑む。
「信用、してあげてくださいね」
「……はい」
白龍は少し頬を染めながら言った。