白の従者(マギ)
□お買いもの
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――……青蓮
まただ。
――……青蓮。
また……。
――おーきーてっ。青蓮!!
っ!?
慌てて状態を起こすと、周りが光に包まれていた。逆光でどんな人物かは見えなかったが、声で女性だということが分かった。
――大丈夫?魔力の使い過ぎで熱が出たんだな……。
女性はそういうと、青蓮の額に手を置き、魔力を与え、熱を吸収してくれた。
「あの……あなたは……?」
――あぁ。というより、自分の『眼』が見えることに対して何の驚きもないのな。
そういわれてハッと気づく青蓮。
「そうです!!どうして私……『眼』が……」
――それは、ここが――だからだよ。
「――え?」
うまく聞こえない。
――……もう、時間かしらね。
「時間……とは?」
――気になるのならば、シンドリアへ来い。アンタにとって、有益な情報が手に入ると思うよ。
そう言われ、視界がボケてくる。
「あなたの……名前……は?」
最後に見えたのは、口元に人差し指を添えている女性だった。
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