文豪ストレイドッグス

□神影という人物
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貴方は私。





私は貴方。






まるで鏡のような世界で済む私と貴方。





夢と現(ウツツ)の間で私が見る朧気な記憶。





私自身が、人を殺している。





でもそれは私ではなく、もう一人の自分。




だから私は、見ないようにしているんだ。




きっとその方が、もう一人の私のためになると思うから。




鏡を見ているような気分になる。




貴方と向かっていると。




だって、殆ど同じなんだもの。




それでも貴方は、私の事を心配してくれるのね。



こんな酷い私なのに。



駄目なんだ、そんなことをしたら。



人を殺したら駄目。



闇市に行ったら駄目。



そんな奴らと手を結んでは駄目。



ぼんやりとだけど、貴方がしていることを私は少しだけ覚えているの。



駄目だよ、そんなことしたら。



絶対、絶対駄目。



貴方は……私みたいに幸せにならなくちゃいけないのに。



どうしてそうやって、泥沼に自ら進んで落ちて行こうとするの――?



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