白の従者(マギ)
□紅玉姫
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「青蓮ちゃん!!ちょっ、ちょっと待って!!」
やっと二人に追いついた紅玉は、荒い呼吸を繰り返しながら声をかけた。
「こ、紅玉様?随分と呼吸が荒いようですが……私に何か……」
「お、お兄様……紅炎お兄様から、伝言を……!!」
「こっ、紅炎様からですか!?」
青蓮はつい声を荒げてしまった。
「えっ、ええ……お兄様が、貴方に伝えておけと、言っていて……」
「そ、それはどういう……」
深呼吸を数回し、落ち着いた紅玉は、紅炎から預かっていた伝言を青蓮に伝えた。
「お兄様は、こう言っていたわ――」
紅玉、青蓮に会ったら言っておけ――
――神官ジュダルと会ってこい、と"
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