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「はぁ!?てめえ何言って「王同士の!」
「王同士の争いにおいて、それ以外の奴らは邪魔なだけだからな。場所を開けてやれって言ってんだ」
理解できたか?とニヤリと笑う少年に言葉を遮られた八田は青筋を立てると、再び口を開こうとするが、それは前方からの伏見の舌打ちによってかなわなくなった。見れば彼は、不機嫌丸出しの顔で少年を睨んでいる
「パッと出のここの生徒が何知ったような口利いてんだ。大体、なんでそんなに詳しい?俺たちがここを引いてお前は何をする気だ?何が目的だ?」
「……質問が多いねぇ」
少年は、はぁとため息をついた
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