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まぁいいよ、俺優しいからちゃんと答えてあげる。と言う少年に、伏見の眉間の皺が深くなるが、彼はお構いなしに話し始める
「別にパッと出ってわけじゃない。この一連において、"俺たち"は最初から動いてたよ。ただ赤にも青にも、もちろん無色にもバレるわけにはいかなかったからこっそりやってただけ、今まではね。
で、えっとお前たちが島から出てどうするか、だっけ?あと目的も。これは簡単、俺もこの島から出るさ。言ったろ?"王同士の争いにおいて、それ以外の奴らは邪魔なだけ"って。
俺はただ、王のために場を整えたいだけだよ」
ヒラッ