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フワリ、フワリと

身体から溢れ出る物をそのままに歩を進めていた少女に、周囲は静かに息を潜めていた





広場の中ほどまで来ると足を止め、ぐるりとその場を見渡した少女の視線は、ある人物に止まった。そっと彼女の口が開かれる

「白銀の所に行きなさい。ここは私たちが請け負います」

ある人物、基夜刀神狗郎は自らに向け放たれたその言葉に少しの戸惑いを見せたが、最終的には、恩に着る。と言い残し、学園内部へと戻っていった










その一連を黙って見ていた、先程の学園の男子生徒が親しげに少女へ声をかける

「…………早かったじゃないか」

「あの白銀が自ら動き出しているんだ……ならば、私が動かないわけにはいかないでしょう?」

それに、と少女は緑光が溢れる自身の片手を見つめると


力も溜められるだけ溜めた。



呟き、その手をグッと握りしめた






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