トラファルガーロー 本長編 風と共に(微原作より)
□海の向こうに
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甲板で海を近くで見たくなった私は船頭の手すりの上に座ってタバコを吸いながら海を眺めていた。
「キレイやっぱり広いな〜この海の先に私の壊すべき世界があるんだ!!」
グッと吸っていたタバコを手で握りつぶしてから座っていた手すりの上に立ち上がり大きく手を広げ大きく息を吸ったその時。
カツカツカツカツ、バタバタバタバタ…ガチャ
「キレイだ…」
とローはカメリアにも後ろにいるクルーにも聞こえないくらい小さな声でつぶやくと同時に「はっ!!」とカメリアに走って近づいていく。
後ろでは「天使だ…」
と口を揃えている。
「バカヤロー!!何してんだ!?お前だけの時にこういうことをするな!!」と無理やり甲板におろされた。
言っていることがよくわからず
「えっ?何が?あぁ〜うん…」
と少し適当に答えたら
「お前、能力者だろうが。もしお前だけの時に海に落ちたらどうすんだ!!次に同じことをしたら許さねえ!!」
とまっすぐ真剣な顔で私を見つめてくるローに
「わかった。もう私だけの時にはしないよ………………
あっ!!そういえば荷物は??そろそろ進もうと思ってるんだけど〜」
と真剣なローの目を見つめていることが私はなぜかできなくなって少し誤魔化すかのように切り返した。
目をそらした先にこの船のクルーであろう人たちが目に入り
「ね〜みんなはこの船のクルーだよね?助けてくれてありがと」
ニコッと笑ったらみんなが顔を赤くして下をむいちゃったから
「お世話になってくれた人たちに対して何かしたりする気はないから大丈夫だよ〜だからこっち向いてよ〜」
とクルーたちの顔を覗きこもうとしたら
「おい。」
と不機嫌そうな顔をしたローに腕をひかれた。
「なに?」
まったくこいつはさっきからなんでこんなに不機嫌そうなんだ?
なんて思ってたら
「な〜お前を助けた代わりにお前この船に乗れ」
「なに言ってんの?今、乗ってんじゃん。ローって変なこと言うんだね〜」
「バカちげ〜よ!!俺の仲間になれって意味だ!!」
「はっ!?仲間!?ローこそ頭おかしいんじゃないの!?」
「フッおもしれぇ〜」
とローが不適な笑みを浮かべながらつぶやき
「「「「(え〜っ!?こえ〜!!キャプテンに向かってすげ〜あの天使は天然天使だ〜!!)」」」」
とクルーたちが心の突っ込みをしたその時に…
ど−−−−−−ん!!
「キャプテン敵襲だよあれ海軍だよ〜!!」
「カメリア話は後でだ」
「海軍!?誰?私がやる!」
と海軍船に向かって飛んだ。
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