トラファルガーロー 本長編 風と共に(微原作より)

□臆しない
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広いお風呂でとりあえずシャワーだけ浴びてついでに着ていたノースリーブのワンピースと下着も洗う。
着替えはバッグの中にある。

荷物を探しに行くためタオルで体を巻いただけの状態で刀はさっきローに持って行かれたため
片手に洗ったままのびしょ濡れの服と下着だけを持ち、

風呂場を出てみんなどこにいるんだろ?なんて考えながら船内をうろついていたら。

一つのドアの中から声が聞こえてきた。この部屋の中にいる人たちに聞いてみるか〜と

ガチャと扉をあけ
「ね〜私の荷物知らない?あとこれ干したいんだけどどこに干してもいい?」

って聞いたのにみんな口を開けたまま固まっているだけで何も答えてくれない…

聞こえなかったのかなぁ?「ね〜私の荷物は?」

今度はみんなに近づいて聞いてみたら

「えっ!!」「わー!!」「ウォー!!」
などと叫び、発狂しながら鼻血を吹き倒れていくクルーたちの顔を覗きこみ
「大丈夫!?どうしたの!?具合悪いの!?どうしよ!!」
ローもベポもペンちんもシャッちゃんもいない。

「こんな大変な時にどこにいるのー!!」

と叫び「ね〜本当に大丈夫??」と体をピクピクさせ失神しているクルーを抱き抱えようとしたら。

ガチャ「ルーム。シャンブルズ」と聞こえた瞬間ローの隣に移っていた。

「ロー大変なの!みんなが鼻血吹いてたお」倒れちゃったと言い終わる前に

「バカかてめぇーは!!」と怒鳴りながらローが着ているパーカーを脱ぎ私に被せてきた。
ボフッ
「パーカー?なんで怒ってんの?それよりみんなが大変なの!!見なよ!!倒れてるでしょ!?」

「あぁ!?こいつらは大丈夫だそれよりなんでてめぇーは男しかいない船にタオルだけで。何かあったらどうすんだ!!他の野郎に肌を見せてんじゃねぇよ!!」

と倒れてるクルーを思いっきり踏みつけながら、眉間にものすごい皺を寄せ私を睨みつけてくるローに

「なんでそんなに怒ってんの!?着替えバッグの中なの!それと何かってなに?何か起こるの?」

「わからねえのかよ!二度と他の野郎共の前で肌をさらすな!」

「どとってなに?あと着替えんの面倒くさいからこのままパーカー借りてていい?よし!お酒〜」



「これから先絶対って意味だ。あぁ着てろ。それとさっき風呂に入る前に言ったこと忘れたのか?酒は俺の部屋に行った後だ!下着も履かね〜状態でバカか!?」

「忘れてた〜っていうか下着めんどくさいからもう今はいいよ。
用はなんだったの?ここじゃダメなの?」

「あぁ!?」
と睨みつけてながらドアを開けたから

「わかったよ。行きます。行きますよ…ついて行けばいいんでしょ!?チッめんどくせ」
とローに続いて部屋を出た。



残されたペンギンとシャチ、ベポがクルーを起こしながら
「な〜ペンギン、カメリアってすげえな船長に向かって舌打ちしてたよな??」

「あぁ…船長に向かって臆せず話しをする奴初めて見た…
それに船長が女に対してあんなに取り乱すなんてな…」

「「一目惚れか??カメリアと接する時は気をつけなきゃな」」

と声を揃えたペンギンとシャチ

「俺、カメリアに仲間になってほしーなーいい匂いするし俺のこと怖がらないで話してくれた。
それにカメリアと一緒にいるキャプテン楽しそう!!」


と話していたことをカメリアは知らない。
 

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