イナズマイレブン
□馬鹿はどっち?
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若干強引に豪炎寺の家に来た俺は、何の計画もなしに来たわけではない
成功するかは、分からないけど、俺は賭けてみようと思う
そのターゲットが今、俺の事を放置して、勉強に集中している
確かにしなきゃいけないのは、分からなくはないけど、こ、恋人がいる中で放置されるのは、いつも以上に傷つく
「豪炎寺〜」
ツンツンと指でやってみる
それでも返ってくるのは……
「今、勉強してるの分からないか。」
っ……
流石に俺も無理……
プクーと頬を膨らませてみるが、豪炎寺は見向きもしない
もう帰ろう
豪炎寺は俺のこと嫌いなんだ…
「勉強の邪魔して悪かったな。俺、帰るから。じゃあね。それとっ、別れ、よう…豪炎、寺。」ヒック
「っ!えんど…う?」
「別れよ…う。ひっく、バイバイ……」
俺が出ようとしたら、思いっきり腕を掴まれて、豪炎寺のベットに背中からダイブした
あっ、押し倒されたっていうのか…
なんて、俺が頭をフル回転させてたら、豪炎寺が唇を重ねてきた
別れるって言ったじゃないか
大体、なんでこんな強引なのがファーストキスなんだよぉ
手で押し返そうとしたが、泣いてる俺はいつもより力が入らずに終わる
強行突破しようとしたが、それも成功せずに終わり、結局頭をしっかり固定されてしまった
ようやく放してくれた豪炎寺に訴えようと試みたが
「ぷはっ。ごう………んっ」
俺が口を開いた隙にまた重ねてきて、深いものにしてきた
俺の耳に届くのは厭らしい音だけだった
ひと通りやり終わったらしく、満足したのか放してくれた
俺の口からはどちらのものか分からない銀色の糸が引かれていた
それもプツンと切れてしまった
「円堂」
いつもより低い声で言われる
ビクッとするが、久しぶりに名前を呼ばれたのだった