Free!

□遅刻常習犯が欠席です
1ページ/4ページ

「橘おはよー」


「あっ、おはよう」


真琴は妹の蘭と弟の蓮を送ってから登校するため、自身の学校には遅めの登校だ
チラッと幼なじみである遙の席を見るが、今日はまだ来ていないようだ
いつもなら、もう来ているのだけれど…
こういう時は大体、水風呂に入っている事がほとんどだ

真琴は『またか…』という具合でため息をつき、自席に座った









しばらくして、天ちゃん先生が「おはようございます〜」と入ってきて、出席を取り始めた


「あら、七瀬くんは…?」


「ハルのことだから、水風呂に入っていると思います」


真琴が言うと『あぁ、そうね』と呆れた顔をする天ちゃん先生だが、遙は成績が良いため、遅刻しようが早退しようが、単位が取れる最低ラインは来てるので、どの先生にも怒られはしないのだ

まったく、狡いものだ




しかし、今日は2限になっても、昼になっても、6限になっても、部活の時間になっても、遙は来なかった

流石に心配になった真琴は、部活を怜に任せ、遙の家へ急いだ
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ