親世代
□第1話
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20××年 〜京都〜
とあるアパートの一室で一人の少女がぼやいていた
『あ〜暇だなぁ…平成の世になってから色々便利になったけどそろそろ飽きた〜。長生きすると良いことあるって言うけどねぇ……て、流石に生きすぎか、私は;』
まぁ、死ぬことが出来ないからしょうがないんだけどねぇ〜
もうファンタジーの世界でもいいから違う世界に行ってみたいよ…
《じゃあ他の世界へ行くかい?》
へ?
『だ、誰!?』
《俺は時空の神。君は呪いのせいで死ねない体になってるんだよね?》
『あまり肯定はしたくないけど…』
《君は今、他の世界へ行ってみたいと言ったね?何処でもいいんだったら飛ばしてあげるよ》
『まじで?じゃあよろしく』
《飛ばす場所は俺が勝手に決めるけど…持ってきたい物とかってあるか?》
お金は必要だよね〜
あとは…服かな
『ん〜、貯金全額と…和服かなぁ』
《貯金と和服ね。了解。じゃあ欲しいものはあるか?》
欲しいもの…
ん〜、あれ欲しいな…
飛ばされた世界でなにかあったときに便利かもだし
『え〜と、日本刀とクナイ2本。それに…水晶と赤瑪瑙を大量に』
《ん。じゃあ君を異世界に飛ばすよ。二度とこの世界には戻ってこられないけど良いね?》
ふ〜ん
戻れないんだ〜
まあ、いいけど
『別にいいよ。未練ないし。あ、お金は飛ばす世界の通貨にしといて』
向こうで使えないと困るし
《分かってるよ。安心して。それじゃあ行くよ》
そこで私の意識はなくなった