親世代

□第3話
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オリバンダーさんの声で我にかえる

どうやら目の前の現象に少し放心していたみたい


オ「やはり貴女にはこの杖があうようじゃな」



…はい?


『あの…、どういうことでしょうか?』



オ「貴女は東洋人でしょう?それならば東洋の物を使った杖の方が合うと思ったんだよ」


なるほど

確かに桜は日本だけにしかないからね



にしても…


『あの…』



「なにかね?」



『この杖の芯に使われている天狐の毛は一体どうやって手にいれたのですか?』



私が疑問に思っていたのはこれだ

天狐族は神にも通ずる力を持っている妖怪

そう簡単に会えるはずがない



「これはわしが日本に行ったとき木の枝に結ばれていたんじゃよ。あまりにも綺麗なものでな思わず持って帰ってしまったのじゃよ」



……世の中そんな偶然あるんですね;

てか、こっちの世界にもいるんだ…天狐…



『そうだったんですか…。あ、杖の代金は…』



「ああ。その杖なら貴女に差し上げます」



『え、でも…』



「良いものを見せて貰ったお礼です」



『…ありがとうございます』
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