華の乱

□美女にも地獄《未完》
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「また、人員不足ですか」




閻魔大王のもとでは収拾つかなくなった書類たちが、第一補佐官である鬼灯のもとに届く。



「鬼灯様ぁ、あの噂ご存じですか?」
「噂?そんなもの無いに等しい事実でしょう。曖昧なものに興味はありません」
「桃源郷に地獄があるという噂でもですか?」



茄子のアンニュイな話に耳をピンッと傾ける鬼灯。




「桃源郷、ですか。それは事実ならば確かめねばなりませんね。」




鬼灯はそっと書類を直して踵を返した。
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