華の乱
□獄卒最強(凶)の乙女心 《未完》
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「あ、鬼灯様ぁ」
「お疲れ様です鬼灯様。あ、そちらの方は…」
食堂で駆けてきたのは、小鬼の唐瓜と茄子だった。玲鳴はキョトンッと二人を見つめ、瞬時に掻き抱く。
「鬼灯様、これください」
「だめです、彼らも獄卒で働いてるんです。それに掻き抱くなら私が居るでしょう」
「嫌です、この小さくて可愛いのが良いです」
ムギュっと神々の谷間(女性特有の膨らみの谷間)に埋もれている小鬼を引っ剥がしてため息を吐く。
「仕方ないですね、唐瓜さん茄子さん、業務外の時に相手してやってください」
「そゆとこ好きですよ、鬼灯様」
わーいと無邪気な笑顔で二人の子鬼を両脇に置く玲鳴。鬼灯は「好きですよ、鬼灯様」を脳内でリフレインして堪能している。
いつもと違う鬼灯を唐瓜と茄子が訝しげに見ていた。