ツェペリの金うさぎ
□歯車は動いていた
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エア・サプレーナ島
それは、ヴェネチアから離れた場所にポッカリと浮かんでいる島
住人は4名の波紋戦士と3名の使用人
しかし、7人しか住んでいないその城は広すぎるのだ
「シーザー様〜!シーザー様〜〜!!」
薄紫色のワンピースの上に白いエプロンをつけた少女が通路をかけてゆく
「どこに行ったのかな?」
「どうしたの?美咲チャン」
美咲がきびすを返して外へ行こうとした時に食堂からラナイルが顔を出した
「あ、ラナさん シーザー様見ませんでした?」
「シーザー様?それならまだ外で修行の指導をしているんじゃあないかしら?」
ほら、とラナイルは食堂の窓から外を指さした
そこには、三人の男女の波紋戦士とその修行を見守るまだ若々しい男がいた
美咲は男のほうに目を止めた
「あ、シーザー様!シーザー様ぁ〜〜〜!!」
「それにしても、なんでそんなにいそいでいるの?」
「ジョセフ様からお急ぎの電話なんですよ。」
─────なんでも、シーザー様とエレナの力が必要なんだとか……