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□きらきら
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「…星。」
自分でもびっくりするくらい、乾いた声が出たと思う。
だって綺麗だと思ったのと同時に、悲しくなったから。
分かるでしょう、あなたなら。
「ああ、星、だな。」
明日、あなたが死なないって誰がわかるの。
明日、私が死なないって誰が言えるの。
そんなの、気休めだよ…。
「ねえ、刹那…っ」
「なに。」
「ごめん、泣いちゃうよ、やっぱり。」
「…俺は死なない。まだ、生きるんだ。」
「刹那は…どうしてそんなに強いの。」
行かないで。
ガンダムマイスターが何よ。
ソレスタルビーイングが何よ。
…行かないでよっ
「大丈夫。俺は死なない。」
あなたがそんな熱い目で見つめてくるから、わたしはいつも何も言えないままだよ。
「星…」
かつて彼の仲間だった人も、きっとこうやって輝いてるんだ。
「お前を残して、死なない。大丈夫だ。」
うん。うん…。
わたしはまた明日も、あなたのことを笑顔で送り出す。
どうか。どうか。
きらきら。
(本当はお前が我慢してることも、全部わかってる、だから、俺は。)