long**キセキと妄想女子
□ご。
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前回は緑間くんと赤司くんに中学の頃の青峰くんのことをお聞きしました。
ふーむ、今よりももっとバスケ好きだったんだね青峰くん!
すてきだよ!
わたしは別にバスケをしている青峰くんが好きになったわけじゃないから、彼がバスケをやっていようがやめようが好きなのは変わりないし、それにどうのこうのわたしの意見を言うつもりはないのだよ。
きらーん。
「なぁ、いい加減離れてくれねーか?」
だからこうして屋上で授業をさぼっている青峰くんのそばで、ひとり妄想にふけっていても何ら問題ないし、それを他人にどうこう言われる筋合いもないと思うの!だよ!
(まったく理屈が通用しません)
「おい!」
「ふぇ?」
あら、お隣の青峰くんの顔がすごいことになっとる。
「んでおまえここにいんのまじ。」
「青峰くんの寝顔がみたいからであります!」
「んでおまえは俺の寝顔みてーのまじ。」
「そ、それは!ですね!夜のおともに…」
「いい、言うななにかが終わる。」
「おお?」
あきれ顔でわたしに背を向けて転がる青峰くん。
困る、顔みれないいい!
「あーおーみーねーくーーーん」
「…ねみぃ。」
「ねえ、いつもここで授業さぼってんの?」
「あ?」
「さつきちゃんが激怒ぷんぷん丸だよ?」
「黙れよ。」
きれられた!!!なんで!!
「あんま詮索すんなうぜえ」
「だって青峰くんのこと好きだもん!」
「…うぜえよ。」
むー、照れてるのかなと思ったりしたけどさすがにわたしもそこまで厚かましくない。
これは本当に拒絶されちゃってるなあ。
ただわたしは青峰くんに壁ドンしてほしいだけなのに…!ぇ。
そのまま眠ってしまうわたしは相当図太い神経の持ち主なんだと思った夕方。
青峰くんはたぶん、自分をかぎ回られるの大嫌いなんだ。