暖かい焔

□それは突然に
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「…、き……」

うる、せぇ……

「お、…、て…、…う……」

だからうるせぇって…

「キョウ」

「っ!?」

「おはよう」

「お、おはようございま、す?」

は、はい?
状況がよくワカラナイんすけど…?
目の前に天使がおるぞ
「えっ、とぉ……」
なぜ、櫛名アンナさんが目の前にいるのかしら?
どうして私は此処、bar《HOMRA》に似た建物内のソファーに居てアンナさんに似た…いやコスプレイベントじゃないですよね?
いやいやいやコスプレイベントだとしてもアンナさん天使すぎてリアルなんですけどっ
かわいいんですけどっ
抱きついていいんですか?
むーしーろっ撫でまくっていいんでしょうかっ!
まさかこれはママンのドッキリなのかっ?!
そしたら何処かにカメラで盗さ……
「あっ、やっと気がついたね!夾ちゃんっ!!」
「はいっ!!!!???」
十束多々良っ!
んにゃ、ってか梶君やわぁ.゚+.(´∀`*).+゚.
ほあほあしてるっ!
キョロキョロとカメラを探したら居たよカメラ、いや梶君じゃねぇ十束多々良さんが
つかイケメンキラキラ
「夾ちゃん?」
心配そうな十束さんを余所に考える

あぁ、思い出した…
そうでした…
Kの世界にトリップしてもう1ヶ月たつんでした……





















































































「ちぃーす!ママン!!」
「いやいや、ちぃーす!じゃないからっ、時間的に遅刻だからっ!」
ママンこと黝兎。
唯一無二の悪友。
失礼、理解あるバンギャヲタ
付き合いも長く、かれこれ小さい頃も入れたら20年近くだ
長いものだな…
「珍しいねキョウが遅刻なんて」
「いやー朝から猿美フィバーしちゃってさ!
行く前からハッスルしちゃたよっ!!」
隠しきれないヲタ全開で尚且お腐りになった女子なので毎日がこんな会話
今まさにKがアツい
猿美がいればご飯はいらない!!
猿美つか美咲が欲しい
美咲をハスハスしたい
美咲を某ヤンデレみたいに呼びたい
いや、もう犯したi
「ママンちょっといきなりどつくの止めてもらっていいですか…?」
「ほら姫と純来たから行くよっ」
「はいはい」
順風満帆とは言えない生活だが、悪友たちちには恵まれ
とても幸福だ
日々仕事と家事に追われ、自由が無いこの日常に
お休みの日くらいは満喫させてもらいたいものだ
なので本日は東京に行くよ!としか言わずメイト本店にイって参ります!
純はヲタではないので内緒ですけどね
それがいけなかったのか?
それともやはり死神なのか?
電車に揺られはじめて10分たたないうちに不穏な気配
ギィっと嫌な音が
キィィと甲高い音
乗客の叫び声
子供の泣き声
窓から見える前車両がまさに傾いている風景

あぁこれ、あかんやつやー…
一人ぼんやり考えて
でも3人には助かって欲しい
隣に居た姫が抱きつく
それを衝撃から庇うように抱え込む
次に来るであろう衝撃に目をつぶり…

グラッっとしいつまでも来ない衝撃に眼を開けると…
抱き抱えていたはずの姫は居ない…
そして見慣れない街頭
































「は?どこ此処」











































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