暖かい焔

□状況判断
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やっと状況が呑み込めてきた
まさかまさかのKの世界にこんにちわなんて…なんて…
「おいしいんだっ!」
「だよねぇ〜♪草薙さんのオムライスおいしいでしょ?」
「あっ、はい…」
思わず口に出してしまったよ
おいしいけど、そのおいしいじゃないんですよ。
そして検討違い乙です十束さん
『さっきは助けてくれてありがとう!いやね、なんか絡まれてて、そしたら迷子みたいなキミが見えて知り合いにちょっと似てるなぁって気になって凝視してたら、なんか仲間だと思われちゃってさぁ、困ったよねっ!でもキミ凄く強いねっ!お陰でほんと助かったっ!俺、十束多々良って言うんだ!キミの名前は?』
と、弾丸トーク
さすがの俺でもちょっとたじりましたが、あー知ってますよぉ〜♪なんて言ったら、それこそ敵視されてBUTEND。ここは当たり障りなく…な自己紹介。歳言ったら驚かれたぞ…なぜだ…老けて見えるのか?
「でも夾君がまさか24なんてねぇ〜意外意外」
君!まさかここでも勘違い…
そしてなんだかキングもいるのかっ!いや吠舞羅だもんいるよね…つかイケメン二人に囲まれて、眼の保養、えぇ眼福ですけどね、逆にいずれぇよ!
「そうかぁ、つか、十束、歳上になんちゅう口の聞き方や!」
「痛いなぁ草薙さん!いいじゃんっ」
あぁいいんです、もっと絡んでてくださいハスハスしますからっ
あぁデータ許す限りムービをとりたいんです
私に眼レフ…キャリーちゃんに入ってるっ!
つか、いい加減性別を…草薙さんすら気づかないって…
「?」
「?」
袖を引っ張られて下を見てみると…
あぁ天使やっ
「キョウ…」
「ア、ア……は、初めまして、」
「アンナ降りてきたんか」
コクンと首をたてに降るアンナカワユス!つか危なく言いそうになったよ!
椅子から降りてご挨拶
まずは初めましてでしょ!
「キョウ…キョウの色は赤じゃない…赤に近いけど赤じゃない…」

「!?」

「でも、とても暖かい」

ズッキューン

「…イズモ…タタラ…キョウは女の人」






「「はぃぃいっ?!」」


あっ、素直に驚かれたぞ


「えっ、えっ、ちょっ、待ちぃ、アンナ…こないなイケメンさんがお嬢さんな訳無いやろぉ」
あっ、いやいや、イケメンは貴方ですよ草薙さんっ!
誉めてもなにもでませんよ!逆に出させr
ノットイケメンですからっ!
「まぁ、アンナが言うなら…でもさぁ…」
「!?」

「なさすぎじゃないかな?」
「おまっ、十束かぁあああっ!!!」
あっ、草薙さんキャラ崩壊
十束さん…確かに本日イベントでしたから胸潰ししてるし髪型あぁ、猿比古みたいにして眼鏡かけてるけどってまた話ズレたけど
普通女子って聞いたあとに触りますかっ!?
「えっと…まぁ性別は女です…これは胸潰ししてるんで…」
「そっか!なんかごめんね?ほんと男の子かと思ったぁ…あっ、良いこと思い付いたんだけど」

「今から八田くるよね?」
「まさか十束…」
「そのまさか!」
意味がわかんない…
つか八田美咲…
八田美咲…
みぃいいさぁああきぃいいっ!!
やっべっ
某ヤンデレみたいに呼びたい!会いたい、なで回したい、ハスハスしたいっ!
何を隠そう(隠しきれてないって?)あのミサキチヤンデレとタメはるくらい八田美咲が好きですっ!いや、愛してるのよっ
むしろ俺の嫁!
ってか「あのぉ…」
「あぁ、ごめんごめん!さて着替えあったかなぁー、二階に上がってお着替えだよ」
「ちょっ、ワケわかんないんすけど…」
「堪忍な夾ちゃん…十束の我儘きいたってな」
「はぁ…」






























「…」


「その『うわっ』って顔そっくり!」

猿だ…いや、まちぃや

なんでこうなったっ!!

「つか、誰にですか…」

って普通は知らないから、こう聞くべきだよね
うん。選択肢ミスれねぇ…!
「あぁ、猿君って言ってね、キミにそっくりな男の子がいるんだよ!あぁ、今はワケあっていないんだけど…凄く似すぎててっ!兄弟みたい!ハイチーズ」
ってか写真撮らないでくださいっ!!
今日の衣装は美咲だったのにっ!!
「もういいですか…?」
八田ちゃんに見られて嫌われたくないよっ!!
「えー」
いやいや、あんた、くそかわいい顔しても駄目ですから、着替えますからね
「残念…ところで、夾ちゃんって、俺らのこと知っていたの?」
「!」
やばい
知っているけどリアルでははじめましてだし、ほら一方的な……
「知り合いにそっくりな上、大好きな人に…似てたので…不愉快にさせてしまってたのならすみません…」
嘘は言ってない
でも、不振がられているのは確か
だって、最初に驚いちゃったしね

「そっか。うん。夾ちゃんは。大丈夫だね。先に戻っているから、着替えて来てね」

「はい」

着替えて下に戻ると



「でね!」
あぁ…先程のお写真を見せてるんですか、そうですか…つか初対面の奴に対して警戒心無くないですか?吠舞羅幹部さん…
「キョウ…」
「どうしたのアンナちゃん」
「アンナ、でいい…」
こそっと、あっ、顔が赤いな
かぁーわぁーいーぃー!!
無意識にギュッとしててアンナのギュッ返しにはっとし、自分も照れる
「キョウ一緒に寝よう」
「わぁ、アンナがすぐに仲良くなるなんて珍しいね!」
「そやねー、もう遅いし…夾ちゃん家は何処なん?」

…。

そうだよね…トリップにつきもの…お家がない、お金はなんとか…服がない…知ってる宛もない…
あっ、なんかやばい…泣きそう……
でも此処でお世話になるわけにもいかないし、トリップだとしてもそこは甘えられないし、わがままも言えない…

「どないした?」
「夾ちゃん?」
「あ、いや…その……」
「ワケありか?」
「は、はい……」
気まずすぎて顔があげれない
今日はアンナのご好意だが明日から何かしろ働いて稼いでアパートつか住むとこ探さなきゃ…
まさかのホームレ…それはいやだ…
「まっ、今日はアンナと一緒に寝たってや」
「詳しいことは明日って事で、さっアンナもおやすみ」
「おやすみ」
「は、はい…ありがとうございます…」
「こっち」
「アンナもありがとう…おやすみなさい」
二人にお辞儀をし、アンナに連れられ二階に上った


















二人が見えなくなってから二人から笑みが消えた
「十束、どない思う」
「うーん…でもなんとかなるきがする」
「そないな事や無いねん」
相変わらずな十束の言い方に思わず溜め息を付き、煙草に火を着ける
「一応調べてはみるけど…草薙さんもちょっと気になってるでしょ」
こいつの人を喰ったような顔が苦手なんや、なんてまだまだ顔に出る俺も俺か…
「そやなー…ストレイン…つか不思議な雰囲気やし」
「あとは明日聞かなきゃわかんないかぁ…でさ、草薙さん♪」
「なんや、その笑顔」


「ものは相談なんだけど…」































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