暖かい焔

□に、逃げられた…
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「えっ…夾ちゃん…?」
「えらいべっぴんさんに…」

とりあえずお仕事するのにナチュラルメイクと…
制服はないとの事なのでシャツと黒パンで、イベントで使う予定だったちょい茶色ロングウイッグを
「どうでしょうか…」
「いいよ!ねっ草薙さんっ!」
「そや、ね…じゃ、まずはオーダーとりとかから、やってもらおうか」
「はい!改めて宜しくお願い致します。」
そんな時、ベルがなった
「いらっしゃいませ」
「っ!?」
「!?」
「あっ」
「ドアは静かに閉めんかいっ!!」
ドアが開いたと思ったら疾風のごとく閉められた
一瞬見えたシルエット
間違える訳がない
あの身長
あのスケボー
あのニット帽
八田みぃいいさぁああきぃいい!!!
「ちぃーす、今八田さん俺にぶつかって逃げましたけど、なんかあったんすか…?つか…」

かまもとぉおおおっ!
ちげっ!
イケモトじゃないならお呼びじゃねぇえんだ三下あぁああっ!

「こんにちわ」
「なんですかコイツ」

はい!鎌本さんからコイツ発言いただきましたぁ!腐審者でさーせん!!三下言ってさーせんしたぁあっ!!
そして八田美咲逃げたって…
「訳あってな、今日から働く事なったん。二階に住み込みでな。よぉしたってや」
「草薙さんが言うなら…俺は鎌本力夫だ、名前は?」
「麻倉夾って言います、今日から宜しくお願いします」
まぁ、挨拶大事。深々と
「草薙さぁん…八田さんだから逃げたんすね」
「まぁ……慣れて貰わなきゃならんなぁ…」
「つか草薙さんのコレっすか?」
「「!?」」
「鎌本っ!違う違う!夾ちゃんは俺のっ」
「十束さんも違いますからね!!そんな冗談言わないでくださいっ照れますからっ」
あっなんだか草薙さんもちょっと顔が赤い風に見えるのは気のせいですね
こんなやつが彼女な訳ないだろ!草薙さんの嫁は尊さん!
十束さんの嫁は草薙さんだ!
「そうなんすか?てっきり…でもなんだか人波乱ありそうな…」
「まぁそこは……夾ちゃん…」
「はい?」
「彼氏はおるんか?」
「ブハッッ」ゴツッ
あぶなっ!躓いて転びそうになったよっ!
「い、や…イナイデス」
二次元に嫁なら多数!
「さよか…」
「へぇー…」
不穏な空気なので二人を見ずに掃除掃除!
「そや、まだお店早いしいろいろ買い物あるやろ」
「そうなんですか?」
言われてから気づきましたが…
まぁ、服とか…?

「鎌本ぉー店、ちょぉ頼むわ!夾ちゃんの買い物行って「ちょっとずるいよ草薙さんっ!俺も行く!!」
某コントかっ
「あの…お気持ちは嬉しいんですが…一人で大丈夫ですよ?」
こんなイケメン二人連れだって歩けるかっ!道行く方に睨まれるわっ!!イケメンに未だに慣れないし直視出来ないのに!
「あかんよ夾ちゃん…少し自覚せな」
「自覚…?」
あぁ吠舞羅幹部と関わってるこの不細工糞あまぁあああっ!って奴ですか
そうですね、返り討ちにします!はい!
「私が案内する」
「「アンナ!」」
まさに天使!救いの女神!
「私がキョウと出かける…二人で」
やけに力込もってませんか?アンナさん…若干ギュッとしてる姿…激カワユス!

「ずるいよアンナー…」

わいやわいやで心配だの、誘拐だの騒いでいたが、結局アンナは折れず二人で買い物になった


「まぁ、なんかあったら電話してな」
端末にアドGETだぜ!
キョウはイケメン二人の個人情報をGETした!生涯大切にしますっ!意味もなく十束さんには写真を送りつけよう
「キョウ行こう」
「う、うんっ!アンナの護衛は任せてくださいっ!」
なんて宣言すると十束さんはもちろん、鎌本にも笑われた…なにゆえー
「あっ、そやそや、これでいろいろ買うてきてええから」
って渡された封筒…いやいやちょいこのお金はあれですか、不等なアレとかじゃないですよね?黒いお金じゃないですよねっ!?
「アンナのお洋服ですね!任せてくださいっ!」
「夾ちゃんのも好きなの買ってきなね」
「あ、それはちょっと…」
「遠慮しないの!ね?」
「は、はい…ありがとうございます」
なんだか十束さんの笑顔に押され…
さっそく買い物に行こうと思うが…もうもはや嫌な予感しかし無いのは俺だけだろうか…





























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