暖かい焔

□突拍子もない日
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「…明るい………」

カーテンを開けると…
そこは一面銀世界でした

「シルバースプーン!」
「え?」
「あっ、おはようございます!草薙さんっ!」
階段を降りて行くと、早々にグラスを磨いている吠舞羅のオカン…いや参謀草薙さん
「おはよう夾ちゃん。朝からテンション高いなぁ」
いやいや、普段のテンションの草薙さんが逆に不思議ですからっ
「雪ですよ!テンションあがりますよっ!!めっちゃ積もっ…って十束さん?そんなカメラ向けてずっと俺ばっかり録らないでくださいよ」
「おはよう夾ちゃん。雪でテンションあがる夾ちゃんかわいいね」
さらっと!さらっと言いましたよこのタラシさん!
「雪でテンション上がるの八田ぐらいかと思ってたんだけどねぇ〜やっぱりなにか作るの人?」
「はい!雪だるまにかまくら!雪合戦は定番でしょっ!」
いやートリップ以前の地元は滅多に降らなかったし、あー…コスプレしたい……
「じゃあ、今止んでるし…作ろっか!」



の一言で始まった吠舞羅vsセプター4の雪合戦…あれ?雪だるま作る話じゃなかったっけ…?























順調に一体二体と…ぷぷ
やはり凝り性な十束さん。一体目は尊さんにちょっと似た雪だるま。二体目はアンナみたいなやつを黙々と作っていて、お手伝い…基、生け贄に八田ちゃんを差し出したので、今は二人で製作している。
ちなみに早々に飽きた言い出しっぺの俺はカメラ片手に、先程の現れた鎌本が買ってきてくれた肉マンをアンナともしゃもしゃしている。
「白じゃ目立たないよねアンナ…」
「大丈夫。」
健気っ!なんて健気なんだっ!先程、風邪引くからと草薙さんにかけられていたファーの上着からギュッとし、
「あっ!」
「ん?どうした麻倉」
「いや、良いこと思い付いたけど」
「いや、それ大抵良いことじゃないからな」
だっめだなぁー鎌本!保護者になってはいけないのだよ!
「って事で、ちょっと買い物いってくる。紅いペンキを買いに」
「っておいっ!もう居ないし…」


と、鎌本の心配を余所に放り投げていざ、アンナに紅い雪だるまを見せるべく買い物に!

「あっ、」
「あー…チッ」
また舌打ちされたよ。
年下に舌打ちされたよ!(大事なことなので二回言ってみました!)
「見回り(主に美咲の)御苦労様です!」
「なんでいんだよ」
「買い物。」
「チッ」
おうおう!不機嫌だね猿比古さんよぉ
こっちとりゃ、手袋忘れてとてつもなく寒いんだよ!!
「ん」
「へ?」
「飲めよ」
飲めよ!?猿比古のナニのナニを呑めと!
「おい」
「それは美咲にいただただた…温かい?コ、ンポタ?」
あぁ、さっきガッチャンって言ったのは自販機の音ね。つか
「えぇー…はい。ありがとうございます」
睨まれた後、ふっと顔を逸らされた。クソォなんか悔しいな

「で、なんで一人なんだよ。いつもは他の奴等といんのに」
あーなんだよ美咲がきになるのかな?
「八田ちゃんなら十束さんと雪だるま造ってる!」
「は?」
あれ?違かった?
「アンナの為に紅いペンキを、と」
「馬鹿か?それグロいだろ」
「え?かわいくない?」
あっ、溜め息をつかれました
何故ー!ってあれ?
「…なにやってんだ。買い物行くんだろ」
「??」
「…。この辺。今ストレイン多いから警戒中だし」
一緒に行ってやるよ。とは言われなかったけど
無言で出された手を繋いだら驚かれ、最も嫌がらせしたくなり、わざと腕に絡んでみたら、びっくりレア顔の猿比古を拝めた
いや、このポジショニング美咲ですから!!






振り払ってくださいよ伏見さん!





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