暖かい焔

□忘れちゃいけないこと
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「チトセ…死なないでね」
そんな先程のアンナの警告も無意味で……





ってか…なんで俺まで一緒に逃げてんの!?
「ちょっ、ケホッ、千歳!」
「なに夾ちゃん!焼きもち?俺は夾ちゃん一筋だから安心して!」
「…十束さん…」
「…うん」
「この薄情ものぉー!!」

自業自得だからね千歳ww
ちゃんと出羽ちゃんと言う者がありながらそうやって浮気するからだよん

さて、こんにちは!現在走ってます!何故って
それは千歳が<指切りマリア>に手を出して、あまつさえ昨夜の事を覚えて無くて…殺されそうになってるからでーす
馬鹿だよねー
ただ、吠舞羅で野球していただけなのにー
で、十束さんと一緒にフタテに別れたんだけど…

「あなた千歳くんと一緒にいたわよね。彼はどこ?」
「十束さんっ!」
「だ、だいじょ…うごかな、いで、ね夾ちゃ、ん」
クソッ
この距離なら行けるのに!
首を絞められてちゃ手がだせないっ

「…あんたは千歳が好きなの?」

「!?」

十束さん?

「あ、たしは…」

ぽつりぽつりと話してくれた
彼女もまた、苦しかったんだ…
能力が有っても…いや有るからこそ…
はぐれストレイン…
俺も…トリップして…十束さんに出逢えて…吠舞羅のメンバーに認めてもらって…
もし、見付けて貰えなかったら…独りぼっち…
はぐれストレインとして……だったのかな……
彼女を気づかぬうちに抱き締めていた

「あなた…」
「マリアさん…俺…」
「…そう…貴女もなのね…でも貴女は大丈夫。私みたいになっては駄目よ」
「はい…」
とても弱いけど…強い人
俺もこんな風になれたらいいな……
「…千歳は向こうに行った…これは千歳が悪いな。十束さんごめん…俺は千歳は仲間だけど、これは教訓にさせるべき」
「はぁ…仕方ないな夾ちゃんがそう言うなら」
「ありがとう。マリアさん。ご武運を」
「貴女イイコね。また近いうち会いましょう」
そう言って彼女は千歳が居るで有ろうお店まで行ってしまった
まっ、千歳なら大丈夫だろう
「ごめん…」
「いいって!大丈夫だょ」
助けられなかったのと
勝手な判断をしたこと
「…夾ちゃん。もし、今みたいに…俺が危なくても、自分をしっかり保ってね」
「え?」
「…君もキングと一緒で…危ういからさ」
「…次が合ったら……」ぺちっ
「ダーメ。わかった?」
「…」
ほっぺたをぺちってされたが、返事はしない。俺は忘れちゃいけない…あの日が来るのを
なのに、…なんで一瞬忘れかけてたんだ…?
それじゃ、だめなんだ…
みんなを守りたい
そして貴方を死なせたりしない


「……夾、ちゃん…?」

「あっ…ごめん…」
「戻ろうか…みんな待ってるし」

「うん」

そう、だ…
俺には力がある
まだなんなのかわかってないけど…それに尊さんから貰ったものもある
なら大丈夫。守れる
そして…尊さんも…
死なせない
たとえなにがあっても…








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