暖かい焔

□お花見だよ!総員抜刀っ!!
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「桜さぁーく舞落ちーるなにもない僕の手の上」

あークッフフ♪とか聴こえてくるのは幻聴だよね
だって今は

「あっ!ちょっ八田さぁーん!それオレのっすよ!」
「っしゃらくせぇ!食い過ぎなんだよ!寄越せっ」
「はは!あっキングはこっちがいい?アンナ!今とってあげるから待っててねー」
「なにしとるん夾ちゃん?こっちきぃ」
差し出された手
あぁ
なんて素敵な時間なんだろ



春麗ら
ここ最近の陽気のせいか
桜も一気に開花し
昨日のゲリラ豪雨のせいで
散るかと思いきや
なかなか桜も粋ですなぁー

散らずに
むしろ満開で俺たちを向かえいれてくれているかのように

そんな感じで花見を決行した訳だったんだが…








「あっ」
「あっ…」

「っ!貴様らっ!」

「ゲッ青服っ!サルっ」
「…みぃーさぁーきぃーっ!!!」

数分前の静寂を帰せコノヤロー


お花見大会
吠舞羅vsセプター4


ったく風流がないなぁー
あっ、いや、一人風流が在りすぎる人居るけど
まぁ気にしないようにしよう
さっきからかーなーり
ガン見されてっけど
眼を見たら敗けだ
うん
尊さんの後ろに隠れよう

「おや夾。こちらに来なさい。美味しいお茶を入れてあげますよ」
「いらない!尊さんっ!無理」

「フッ。だ、そうだ。諦めろ宗像」
「かわいい子ですね。そうやって私の気を引こうとして」
「…頭大丈夫か?お前…」

尊さんが本気で心配してるのを余所にそろっと離れて猿美を眺める

あぁ
その力で桜散らしたら一日正座だからなコノヤロー
でもなんか楽しそうだから傍観してみる

なんやかんやセプター4、吠舞羅の他メンバーは各々好きに花見してるし
問題なのは頭2匹と猿美だけだしな
なんて考えていたら猿比古と目があった
ん?
なんだ?
闘うの止めちゃってこっちくるぞ?!

「夾」
「ん?」
と、思ったら隣にストンと腰を降ろした
「どうしましたー?八田ちゃん構わなくていいの?」
「…チッ。うるせぇな」
すると肩に頭を乗せてリラックス

は?

なにゆえ!


「なっ!テッメ!サルっ離れろ!!!夾も、な、ななな、なに普通にしてんだよっ!」
いやいや、これを普通に見えてる八田ちゃんが凄いよ
思考回路ショート寸前
いますぐどうしようって流れてるから!
美咲に代わってお仕置きよっなんだからっ!!
「うるせぇ美咲…少しは黙って花見くれぇ出来ねぇのかよ」
「な!」
「伏見が正論言ってる…まぁ、八田ちゃんもこっちきたら?」
猿とは反対側に座るよう
ポンポンと場所を叩く
益々赤くなる顔
…マジキチ美咲天使
嫁だろっ!
むーしーろー嫁だろ
「チッ。美咲は向こうにでも行ってろよ」
「なっ!テメェーと夾を二人にできっかよ!夾す、座るからなっ」
「どうぞ」
うん。
なかなかに照れる…
つか
真ん中俺邪魔くさいよぉおおおっ!!
ここ猿美デショ
美咲の肩に頭をデショ


とか思っていたが
暖かな陽気に当てられ
うっつらうっつら


気がついたら3人で寄り掛かって寝ていた

三人が各々
桜の花弁を頭や肩についていて
おもわず笑ってしまった

こんなゆったりできる日がたまにはあっていいと想う






後日十束さんに見せられた写真は大切に部屋に飾ろう





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