暖かい焔

□馬刺しっておいしいの?
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…は?

いやいや意味不明だからww


なにゆえバーに馬…?

草薙さんなんか項垂れてるし

つかすげぇよ!
こんな近くで馬見るの初めてだわ!
でけぇーこえー
蹴られそう
今目が合いましたか?
こえーって!

たぁーたーたーた、たたたたぁー
たたたたたぁー♪





あっ…



「ミコト…名前付けて」

「馬刺し」
「尖ったネーミングセンスだねー」

あああああああ!!

馬刺し事件!



ってな訳で
おはようございます!
朝起きたら馬刺しが居ました!


「THE☆UMAだね。アンナ。よく拾ってきたねぇ〜」
アンナをお膝に座らせながら馬刺し観察

「…だって……」
「ん?」

だって、と言って膝から降り馬刺しを見ている



バサッ


……バサッ?



「フォオオオオ!?白い!羽根這えてるぅうううww」

ストレイン…
なんでも蟻だな…
いや有りだなww
あっ、自分が言うなってやつでつね。はい

「つか…」
「ヤバイな」

うんうん
さすが常識人鎌本君と八田ちゃん

そろそろ草薙さんの機嫌が氷点下に下がってきてるのを察しアンナに声をかけてる

あーぁ行っちゃったよ
つかどうすんのよ…この惨状…

一緒に行けば良かった…


「つか馬のストレインって」
「あっ、八田ちゃんもそれ思った?俺もー…なんかペガサスみたいだった!あれ、飛べたらすごくないっ!?」
セイントセイヤじゃん!
シドじゃん!
あんま詳しく知らないけど…
「まぁ、飛べたら確かにすげぇけどさ…」
それより、先にこの情況どうにかしねーと…なんて…八田ちゃんに溜め息は似合わなくってよ!
「だね…」
草薙さんも早々に項垂れから立直り、椅子やテーブルチェックに余念はない
「さて、こんなもんか!みんなおおきにな」
「いえいえ」
「てめっ!坂東!そう言えば!」

あぁ、折角掃除が終わったのに、さんちゃんと八田ちゃんが軽くこづきあっている
やっぱ仲良いよねー
いいなぁーまざりてーなんて眺めて
いや、まて…!
さんちゃんとじゃない!そこは猿だろ!!なんて自分に突っ込んでみて
ふと妄想に浸ろうとしたとこで、ふとアンナの声が

へ?
いやいや
アンナの声がって
テレパシーかよっ!

なんて思っていると草薙さんの端末が鳴った、とこでブワッとなって、ワケわかんないけど走り出していた

「夾…?あいつ何処行ったんだ…?」































「アンナ見っけ」

見つけたよ
なんかブワッって勘ですか?
もはや野生の夾が現れた的なアレに成っちゃったよ

今の小学生はフシギダネを知っているのかしら…ちなみにヒトカゲ派でした

しかし、あれ?

「鎌本たちは?」
「…この子行きたいとこあって…青服が…」
「ふむふむ。大丈夫だよアンナ。そんな顔しないの!ほら」
「うん」

アンナを無事発見し
そのままアンナを前に乗せ
馬刺しに跨がる
フォオオオオ!
乗馬初体験☆
意外とおとなしいな馬刺し

「で?」
「大丈夫。馬刺しが連れていってくれる」
「了解了解。さて馬刺しくん。アンナと俺を振り落とさずに全力全身!!」

ヒヒーン!ひと鳴き

したとこで端末が鳴った
いやいやいや
鳴ってても摂れませんがな

…。

なんかザワッと
本日二回目のザワッ
ザワザワザワ
あれ?カイジ的な?
このっ人間のグズがっ!的な?

…嫌な余寒しかしねー


「…アンナ」
「どうしたのキョウ?」

いや、気のせいか…?
アンナがなんにも感じなかったんなら…

「夾!!」



「や、八田ちゃん!?」
「なんでおまっ!」
「んー…お姫様の有事ですから!!」
「訳わかんねぇよ!とにかく止まれって!」
つか、バイクの後ろをスケボーとか、危険な行為を逆に咎めたいが、誰も咎めないのか?咎ですよ。まったく!草薙さんとかさっ!
おかしいでしょっ!
あっ、さんちゃんが見事散ったwwww
勇姿だったよ!
カッコヨカッタョ!
うんっ

「ばんどぁおおおっ!」
あっ、八田ちゃん叫んでる
「つか、夾!まじあぶねぇからこっちこい!」
「…ごめんね。美咲…」
「!?」
はいよー!しるばー!!
八田ちゃん残し先を急ぐ
「…よかったのキョウ…」
アンナの心配そうな顔
あらら
アンナにまで心配させてしまった…
駄目な大人だね

「大丈夫だよ。ほら、いそごっ!」

と、また馬刺しを急がせようとしたとこで
横につく車
あら?
見たことあるお車ですね

「青服、と…なんで…?」
「共同戦線や」

いやー
爽やかに敵陣の車に乗車してる草薙さん、マジパっす

「あっ世理ちゃんもいるー」
「…まったく、貴女までなにをしているの」

まぁ世理ちゃんともなんやかんやの御縁で、今では休日も出掛けられる仲
「うん。」
「「ごめん」」

アンナと声を揃えてフワリと高速を降りる

車から聞こえた声はスルーしとこう。

「アンナ、大丈夫?」
「うん。……ミコト!」
おやおや尊さん
「ったく」
「「ごめんなさい…」」

これまた二人で仲良く謝る
だって…なんかすみません
つかつかね
「ミコト…」
「見るな。陰険が移る」
陰険がwwww
ねくらwwwwww
プギャwwww
あっ、やべ
目合っちまったよ
そのしたり顔ヤメー

なんやかんやで、馬刺しの飼い主さんの結婚式も見れて、馬刺しは白あん煮込み豆腐…だっけ?に進化し、世理ちゃんに引き取られた


「あっ夾」
「はいはーい?」
「室長から伝言よ」
「えっ、聴かなかったことはできますか?」
「答えはNOよ」


『明日、セプター4の私の部屋でお待ちしてますよ』


うわー

青のターン…

これか、嫌な予感の答…




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