暖かい焔

□青のターン!
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さて、どう言うわけか青の王に召喚要請が在ったわけで、堂々となんだっけ?正式名称…東京、なんちゃら法務局

「正しくは<東京法務局戸籍課第四分室>ですよ夾」
「ふぎゃ!?な、なにゆえ背後にいるのでありますかっ!」
いやー、まじびっくりしたぁー…気配なく、背後に立つとまちがって撃っちゃうよ
あれ?俺の背後に立つんじゃねぇ。だっけかな?
「窓から見えたもので。さっ、こんな入り口で立ち話もあれなので、中へ」
「…あっ、馬刺し元気ですか」

ナチュラルに背に置かれた手を叩き落とし、無言の攻防
「もちろん。淡島君が面倒をみてますよ」
世理ちゃんが見てるなら安心だな

「…時に夾くん。後ろの方々も、ですか?」
「へ?あー…」
あんなとこで、伝言言うからだよね…八田ちゃんと鎌本がこっちをがんみ
「大丈夫だ、って言ったんですがね…ちょっと失礼」
そう言って二人の元に駆け寄る
「大丈夫だから、待ってなくても…」

「でもよぉ…」
「八田さんの事も考えてやれよ麻倉」

…嬉しい。とか、場違いな事考えてる自分乙

「ありがとう…用事すんだから、すぐ帰るから…HOMRAで待ってて」
「夾、猿、あっと…青服に…」
「うん。なにか在ったら連絡する」

少し安心したような(いや、納得はしてないんだろう)顔をして、鎌本に連れて行かれる八田ちゃん



「そのまま帰れなくなるかもしれませんね」

はい。変態青の王の不穏な台詞はスルーしておきましょう


「さっどうぞ」

相変わらず税金の無駄使いですよねー
なんで室長室に和室なんだよ
そして後ろで控えてる世理ちゃん?手にしてるあんこは、そうよね。愛しく尊敬している青の王に渡すものだよね?それとも、ちゃっかり仕事サボってる伏見くんにですよねっ!!つか

「仕事しろよ上役っ!!トップ3までが、見事集まりやがりましてっ!!事件起こったらどうすんのよっ!!」
つか、どうぞってっ
抹茶うめぇよ!結構な御手前じゃこんちきしょ!ドヤッみたいな顔すんなや、マジ腹立つなぁー
で、伏見くんは痺れてる脚をツンツンするのヤメー
目がめっちゃ愉しそうなの腹立つわー
世理ちゃん
助けて

「夾…これは室長からよ」
「いやいや、世理ちゃんもわかって渡しました?俺、こっち来る気ないからね」
「…私もそう言ったんだけれど……」
二人して溜め息
当たり前だ
これ、世理ちゃんと同じ制服じゃねぇ?つか、世理ちゃんだから、これ、許されるけど
俺着たらアウトー!!
「似合いますよ」
いやいや、ほんとマジ、殴っていいかな?王とかでも殴れるかなぁー…
「…冗談はさておき」
俺の不穏な雰囲気を察したのか(察したの?)冗談とかはほざき、いやあんた、まだ諦めてないっしょ
「今回お呼びしたのはこの件に、協力して「断る」…まだ詳細を言ってないのですが…」
「断る」
大事な事なので、2回言ってみました
だって、どぉーせ断れないような条件を突きつけて、うん。と、言うように仕向けるだろうな
先が予測できてんだろくそぉ
腹立つから断る連呼
「…吠舞羅にとっても有益なのですが…」
チッ。結局ね。そうなるのよね。吠舞羅だされたら、断れないし
なーので、
「高くつきますよ。ついでに条件もつけさせてください」
「宜しいでしょう」
おや、いやにあっさり
え?世理ちゃんなんかほっとしてない?
伏見くん?
殺気ぱないっすよ?
「明日、私とパーティーに同行していただきます。勿論、私のパートナーとして」



「………は?」



いまいち、意味がワカリマセーン

理解するのにたっぷり1分

なんだって?

「ですから、私のパートナーとしてパーティーに参加ください」


だから、ほっとしたのか世理ちゃん
だって、本来世理ちゃんが適役っしょ?
ねぇ?
「…ごめんなさいね夾…」
は?
なにこれ
嘘だろ…
「淡島君。夾の明日の用意、任せました」
「…室長」
「どうしました伏見君」

ここにきて、やっとしゃべった伏見君
いや、まじ、キミ、自分の王になんっていい殺気だすのよっ!
いや、同じく殺気だしたいけどね!
絶対これ、お見合い的なあれあるから、見知らぬ俺を連れてく算段でしょ!
まじ、高くつけてやる

「…わざわざ、こいつじゃなくてもいいんじゃないでしょうか」
「名案なら、あるよさるー…猿の女装」
「くっ」
「ちょっ!」
「…」
室長大爆笑
世理ちゃんも肩揺れてる
うん。
猿の女装とか、栄えると思うのだが、
「ヤメロ。気色わりぃ…それで室長と並ぶとか…チッ」
「梨かー…じゃあ、しかたないな…やりましょう。二言はありませんよ」

「ありがとうございます。明日は早くにお迎えにいきますね」
「向こう(吠舞羅)には私から連絡しておくわ」
「はぁーい。じゃ、帰りは伏見くん、おっかりしまぁー」
「はぁ?…わかったから…ほら、行くぞ」
「では、」
うーん。
大変な事になったぞ
まさかパーティーのパートナーとか…
パーティーなんて行ったこと無いからよくわかんないけど…

で、
「なんで、そんなイライラしてんのよ」
「チッ。当たり前だろ。室長のパートナーとか。まじないだろ」
「?」
わかってねぇー…とか溜め息と舌打ちされても
吠舞羅に有益になるなら、良いかと
それに要は変装だし!
コップレー!
「ったく…明日は俺も同行するが、…危なくなったらすぐに言えよ」
「ん?まぁ、大丈夫っしょ!ありがとう猿…あー…八田ちゃんには内緒で…」
幹部3人には言うけど八田ちゃんには言えない

「へぇー…気にするんだ」
「気にするって言うか…」
なんつーか…
やっぱり、好きな人には知られたくないつか
一方的ならぶなんですが…
ほら、そこは乙女ですから
「言わない保証は無いな」
「なん…だと!」
そうだよなー
猿だもんなー…
「チッ。端末寄越せ」
「は?」
いや、まじこえー…
はい。と渡すと、端末になにか入れられた
で、なんか自分のにも登録してる?
もしかして?
「あとで、連絡しろ。口封じしたいんだろ?」


あっ、くそ
イケメンの悪顔ドキッとしたわー





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