暖かい焔

□青→赤のターン
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さて吠舞羅近くまで送ってきてもらい
明日は朝からまた、猿が迎えに来てくれるとのこと
身ヒトツで来いなんて…
あっしは嫁にでも行くのかっ!
って突っ込みしたかったが、なんだか、面倒にもなり諦め
「只今戻りましたー」
を、なにげなーくしてみたら…

あらやだ。
幹部勢揃い
アンナちゃんがあんなにはっきり紅いオーラ出してるの始めてみたよおねーさん
草薙さん…いやー珍しく灰皿こんもりとしてるなぁー
尊さん、は
なんか普通?
逆にこえー…

「おかえり夾ちゃん。話は草薙さんから聞いたよ。あと、八田は帰したから安心して」
八田ちゃんには帰宅の旨を連絡したけれども…明日は出掛けるとしか伝えてないから助かった
…果たして助かった、と言うべきか…
十束さんでさえ、困った顔してるけど、そっちサイドですよねっ!
くそっ
味方が、居ないっ

「まぁ、とりあえず座って…どうして夾ちゃんってこんなに自由なんだろうねぇ〜」
「いやー十束さんほどフリーダムじゃないですよぉ〜」
あははなんて言っていると
アンナが顔を上げてキッと睨まれた
天使に睨まれた!
「キョウ」
「アンナにも心配かけてるね…ごめん」
タックルする勢いで飛び付いてきた。
怒ってるアンナも天使
やばい

「私は、怒ってるの」
「わかってるよ」
「わかってない!」
にやにやしてる顔を摘ままれた
うん。痛くないんだけど、そろそろ本気で怒らせそうだから
頭を撫でながら、再度
「ごめんね。アンナ」
「ダメ。許さない」
ぐうかわ
結婚しよ

「夾ちゃん」
あっ、やべ
こっちはほだされないパターンだよね
「…訳は世理ちゃんから聞いた通りです。セプ4に恩を売っといても損にはならないし」
「せやけど、危険しかないの分かっとる?」
あーほんきこわいわ
世理ちゃんありがとう。ほんとの交換条件は話して無さそうで助かったよ

「…草薙」
「尊は黙っとき」
やべ
どうしよう
「あんなぁ…わかっとる?そないな危険なとこに行くの許可すると思うか?」
「…ただのパーティーです」
「青さんのパートナーとして、と聞いたんやが」
わーぉ
世理ちゃん。そんな殺生な…
「…どう言うことだ夾」

やぶ蛇ですよ。
「つまり、夾ちゃんはね、青の王のパートナーとしてパーティーに参加するんだって…それで草薙さんは怒ってるんだよねー」
まぁ、俺もなんだけどさ。
ってにっこりきれいな笑顔で
「どう言うことかわかってんのか?」
「やだなー…尊さんまで……あくまで、フリだし…変装するし、暗鬼も持ってくし、危険なら護身術ぐらいは…」

「…違う。キョウは勘違いしてる」
「は?」
アンナちゃん?
「私も含め、みんな青の王のパートナーをしてくることを怒ってるの。キョウは私の」

やべ

この感情をなんと言うべきか

ぐるっと見回すとみんな顔をそらし、バツの悪そうな顔だ

なるほど

そう言うことか

「アンナの言うとおりだよ…なんで受けちゃったかなぁ…」
「十束さん…」
言えない…
吠舞羅が多少無茶しても目をつぶってもらえるような条件を出してきたなんて
「…まぁ、行くって行ってきたことはしゃーないが、次はないで」

「…はい」
「尊、せやから、殺気納め」
「夾、来い」
うっ
尊さぁーん…なんかたくらんでるよー

それでも行かないわけには行かないので目の前まで行くと
後頭部を大きな手で掴まれ
尊さんの方へ引き寄せられ
「っ」
ガブッと…

へ?

「見せ付けてやれ」

「ちょっ、尊っ!お前っ」
「あーキングばっかずるいー!!」
「お前らがやったら殴るじゃすまねぇぞ」
「えー!!」
わいのわいのしてるけど
意味わかんないから

尊さんがガブッて
俺の首に

へ?

まさか

理解した途端真っ赤になった

まさか尊さんが、俺を
は?へ?

「どうした?先が欲しいのか?」

グググとゆっくり首を動かし…あぁ、直視しなきゃよかった
大人の色艶に当てられ
更にアツい
くっそかっこいいわ
つかこれ、れーしにヤキモチやかせるためかっ!
むしろれーしにやってきてください。
「キョウ」
「は、い…?」
ちゅ
「わたしから…」
アンナのキレイな銀色と
やわらくあたたかなものが唇に当たった
小さい子特有の甘い香り
って
「あ、あああああ、アンナッ!?こ、子供がこんなことっ!」
「だってミコトばっかり…キョウはわたしのっていったのに」

あっ、うん。
そうだね
子供だもん
うん。
そうしよう。
みんなフリーズしてるように見えるけど、気にしないようにしよう。
あかん。
俺、犯罪者になりそう
「俺、にはいいけど、他の人はだめだよアンナー。みんなロリコンになっちゃうからねー」
「キョウ以外にはしないもん」
ぎゅーとしてみたら、ぎゅーとし返された
うん。
これ、あかんやつやー
もうロリコンでいいや
マジ笑顔女神

「ってちゃうやろ!アンナ!あかんっ」
いち早く戻った草薙さんがパニクってて
尊さんは見ないふりしている
十束さん、と言えば…カメラ片手に固まっている

なんかかんや、決まって仕舞ったことは仕方無いと説得し、無事に帰ってくることを条件に(再三お泊まりはかあかんと念を圧され)許可を頂いた
俺は学生かっ!
と、突っ込みたかったが、怖いので止めた

まぁ、楽しんできたもん勝ちつーことで、楽しんでこーよおっと





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