二階で
夕刻過ぎ、学校の一部屋を出ると…。
別棟にある部屋の一つ、そこに強い明かりが確認出来た。
「あれ…?」
そこは、たった今終わらせたばかりの課題を提出する場所でもあった。
「…まだ…誰か居るのか?」
…暗くなった廊下を通り、その教室へ…。
「…。」
…心なしか、先程見たより大分明るいように感じる。
「…?」
その時、そこは、部屋の窓際の机で、何らかの書面を書く作業をしていた人物がいるのみだった。
「あ…失礼します…。」
指定されていた課題を提出し、部屋を出ようとすると…。
「…あの…。」
…不意に呼びとめられ、止まる。
「すでに…。」
「…?」
窓の外は、照明の下とは正反対で、尚更、暗さが際立っているようであった。
「同じ内容のものを持って…貴方は…今日…ここに…来ていましたよね…?」
…同時刻…。
たまたま、外を歩いて帰路を急いでいた学生が、その部屋の方角に向かう…、
顔をあげると、そこには、
暗い、中庭に、
…対照的な強い光が…。
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