めいん!

□情けは人の為ならず
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いつも通り、部活にいくためにボール蹴りつつ歩いてたら、風が変わった。
自分で考えて厨二病がついに俺にも!?と思ってしまった。
違う、厨二じゃないぞ...!

急いでボールを拾って周りを見たらしらない場所だった。ヤバい...交番行こうかな。
つか、なんて言うんだ!?

はっとして自分の体を見ればちゃんとした女だし、子供のままだ。
確か、気がついたら2,3年たっていた、とか言う話もあったから安心した。

とりあえずどっか行こう。サッカーできればなおよし。
さて、俺はいつまで歩くことになるんだろうか。
金はある程度カバンに入ってる。長ジャージも入ってる。
腕時計もある。まだ4時だ。...ん?4時?

午後4時!?さっきまでお昼前だったのに...ヤバいぞ。
自分のこと俺とか言ってる時点でかなり厨二なのに...!

はぁ、とため息をしてとりあえず歩いた。



***



「お?」

河川敷、という文字を町の看板らしきところで見つけたので来てみたらサッカーしてた。
稲妻町?だったか、この町は。
よくしらない県にでも瞬間移動したのかよ、俺。

「声、掛けるかな、うん」

あの、と大きな声を出そうとしたら、河川敷にいた男の子がなんか叫んだ。

「魔神ペガサスアーク!!」

よし、まわれみぎだ名無しさん。
くるっと回ってぎこちなく去ろうとしたら肩を叩かれた。

「(ぎゃぁぁぁあ)...なんですか?」
「お前それ、サッカーボールだろ?サッカーやろうぜ!」

バンダナをしたオニーサンだった。ヤバい断らないと!あんなもの出すやつらとサッカーしたらけがじゃ済まない!

「え、いや、あの」
「みんな!集合だ!」

断れない断れない断れない...!!

「円堂監督、その人は?」

灰色の髪の女の子とピンクの髪の女の子が不思議そうな顔で俺を見た。
うへぁ、美少女。

「サッカーボール持ってたから呼んだ」
「監督...!はぁ、すみません、突然呼び止めてしまって」
「いえいえ、大丈夫です(大丈夫じゃねえ!!)」

あ、あれ?思ったより声が低かった。男...?いや、こんな男いたら女としてのプライドが!

「俺は神童拓人。雷門中二年、MF」
「同じく雷門中二年の霧野蘭丸。俺はDFだ。あ、言っとくけど俺も神童も男だ。サッカー部員は全員男」

いとも容易く打ち砕かれた。うぅ、男だった。向こうにいる青っぽい髪の毛で猫みたいな子も男か...!
自己紹介、しないといけないのかな。

「え、と。俺、いや、私は...苗字、恥ずかしくて言えないけど、名無しさんです。和田中二年FWの、お、女です」

よろしくなと、みんな声をかけてくれる。いい人たちだ!
そのなかで神童君はこてん、と首をかしげた。か、可愛い!!

「和田中?聞いたことないな...どこの県だ?ホーリーロードには出ていなかったよな?」
「は?ほぉりぃーろーど?え、えと、お...私、雷門中、聞いたことなくて、」

そこらじゅうから疑問の声が上がる。え、え?
日本人ならみんな知ってるような中学だったの?

「...雷門はサッカーでの日本一で、フィフスセクターを、管理サッカーを倒した学校だ。」

なんだ、その厨二!!

「あ、豪炎寺さんや、円堂さん、鬼道さんならわかるんじゃないでしょうか!」

日本のサッカーを世界に広めたひとですもん!
コロネな髪型の男の子が声をあげる。
...ずいぶんと珍しい苗字ですね!円堂さんは俺を引っ張った人ですよね。

「ご、めんなさい。知らない、です」

絶叫が響きました。皆さん、声大きいですね。




―――

和田中とか思い付いただけです。現実の和田中とは関係ないですすみません!!
まさかホントにあるとは思いませんでしてっ!
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