小説(長編)

□純愛学園物語♪〜HR〜
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「一同、起立、礼!!」


入学式はなんやかんやで終わった
新入生が順番に退場していく


「ちょっと、シトロン!!
いつまで手ぇ握ってんのよ!?
これじゃまるで入園式じゃない!!」


カスミは頬を赤くして言った


シトロンは入学式が終わって
椅子から立って
退場の順番待ちしているときも
手を握っていた


「えっ!?
もう大丈夫なんですか?
無理はしないほうがいいですよ!」


「もう、おさまったわよ!!
ほら、私たちの番だよ!!」


そう言われたシトロンは
ずっと握っていた手をはなした


(トホホ…)


シトロンは少し残念そうな顔をして
入学式の会場から退場した






会場をでて、少し歩くと
クラスの名簿がのっている表を
見つけた


新入生にとって
クラス決めはとても重要な事だ


「わぁ〜、クラス表だよ!!
シトロンと同じかな〜??」


「一緒だといいですね!!
よし、見てみましょうか!!」


二人は固唾をのみ、クラス表を見た


「私は2組ね…
シトロン、シトロンっと…」


自分の名前を指でさし
下になぞるように
シトロンの名前を探した


「シトロン、シトロン…
あっ、あったぁー!!
私たち同じクラスだよ〜♪」


「本当ですか?
よかったぁ、やりましたね!!」


二人はハイタッチした


「シトロン、
クラスメイトとしてのご挨拶♪
よろしくお願いします!!」


「こちらこそ、
よろしくお願いします!!」


二人は少しふざけあいながら
同じクラスになれたことを
喜んでいた


「クラスも分かったことですし
教室にいきましょうか!!」


「うん♪」


二人は2組の教室へと向かった
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