小説(長編)

□純愛学園物語♪〜下校〜
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カスミ とシトロンは
二人で下校していた



「はぁー…
今日は色んなことがありすぎて
疲れたよ〜…」


カスミ は極度の疲れから
思わず口から漏れた


「そうですね〜
とても個性的な皆さんでしたよね」


「本当だよ〜!!
だって担任からすごいでしょ??
最初見たとき生徒が
ふざけてるのかと思ったもん!!


でもゴンと同じクラスで
よかったなぁー♪
あの子明るいし可愛いしー


それに比べて何!?
あのキルアってやつ!!
本当ムカつくー!!
私何もしてないっつーの!!
あー思いだしただけで
イライラするー!


しかもさー!!あいつ………」



よっぽどストレスが溜まっていたのか
カスミ は休む間もなく
シトロンに愚痴った


「は、はぁ〜…そうですよね」


シトロンは
爆発してるカスミの話を
笑って聞くしかなかった



愚痴を聞いていたシトロンは
ふと思いだしたかのように
カスミ に質問した


「そういえば、入学式の時
どうして震えていたんですか??」


ひたすら愚痴を言っていたカスミだったか
その言葉を聞いて
口も歩みも止まった


カスミ は
怒りの表情から悲しみの表情になった


(うゎっ!?
やっぱり聞かなかった方が
良かったんでしょうか!?)


シトロンは質問した事に後悔した


「あ、やっぱりいいです!!
きっと寒かったんでしょう!!
そうだ!!きっとそうだ〜
アハ、アハハハハァ…」


シトロンは必死に誤魔化した


「あの時、すごい恐怖感が
いきなり私を襲ったの…
まるで今から殺されるんじゃないか
ってくらいの恐怖感…」


「…えっ?」


カスミ は正直に告白した
その衝撃的な言葉にシトロンは驚いた


「なんでいきなりそんな恐怖感を
感じたんでしょうか、謎ですね…」


「多分…、キルアかな?」


シトロンはその名前を聞いて
さらに驚いた


「キルアさんですか!?
なんでキルアさんが
関係してるんですか?」


「多分だよ、多分!!
私の考えすぎかも知れないけど…」


カスミ はやっぱり
言うべきでは無かったと思ったが
ここまで言ったし、
シトロンなら信頼出来るから
入学式の事を話した


「私、入学式の時
シトロン見てないかもしれないけど
キルアが私たちの前にいたから
桜の木の時のお返しだ〜って思って
あいつに向かって、あっかんべーとか
いたずらしてたんだ…」


(あーあのときのか…)


シトロンはそう思ったが
わざわざ口にはしなかった


「そしたら、
キルアが私に気づいたみたいで
あいつに睨まれた時に
恐怖感が襲ってきたの…」


「そうだったんですか…」


シトロンは
カスミ の震えの原因が分かって
ひとまず安心した


(睨まれたくらいで、
あんなに震えるでしょうか…
確かにキルアさんはちょっと
怖そうな感じはしますけど
非科学的な現象ですね…)


シトロンは必死に考えていた


「…まぁ、バカなことしている
私に神様が
罰をあたえたのかもしれないね!」


カスミ は場を明るくしようと
笑いながら冗談をいった


「そうかもしれませんね!
だって僕にあんな事やこんな事、
酷いこといっぱいします…」


そこまでいったシトロンは
カスミ の異変に気づき
言うのを止めた


カスミ は
メラメラ怒りに燃えていた


「シトロ〜ン!!」


「うわぁー!?
僕はなにもいってませーん!!」


シトロンは追ってくる
カスミから全速力で逃げた


「待ちなさーい!!」


シトロンは焦っていた、
カスミは怒っていたが


追いかけっこしているうちに
二人は自然と笑顔になっていた
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