小説(長編)

□純愛学園物語♪〜授業〜
1ページ/4ページ



「らんっららぁ〜ん♪」


入学式の翌日の朝、
シトロンはハイテンションで
カスミの家に向かっていた


カスミの家についた
シトロンは
インターホンのボタンをおした


"ピンポーン"


シトロンは服装を整え
インターホンのカメラにむかって
笑顔で返事がくるのを待っていた


「あっ!きっとシトロンだ!!」


カスミは急いで
インターホンのモニターをみた
シトロンが笑顔で待っていた


「ごめん、シトロン!!
もう少し待っててー!!」


「大丈夫ですよ!!
ゆっくり準備してください♪」


二人はインターホンを通して話した



それから5分後…


カスミが
出てくる気配は全くない


(カスミさんも女の子ですし
準備にかかるのでしょう!!
多少の時間くらい待たないと!
なんたって僕は優しいんですから〜♪)


よっぽど昨日の事が嬉しかったのか
シトロンは待ち続けた


10分後…


まだカスミは出てこない


(それにしても遅いですね…
早くしないと遅刻しちゃいますよ〜)


さすがのシトロンも焦り始めた


「あのー、カスミさん?
そろそろいいでしょうか?」


玄関の前で叫んだが返事がない


(もしかして…
何かあったんでしょうか!?)


シトロンは
カスミが心配になってきた


いけないと思いながらも
ドアがあいているか確かめた
どうやらあいているようだ


「カスミさん!!大丈夫で…」


シトロンは思いきってドアノブを握り
ドアを開けようとした瞬間、


「ゴメン、シトロン!!おまたせー♪」


反対側から
ドアが勢いよく開いた


「…って、あれ?シトロンは?」


カスミはシトロンを探したが
見当たらない


「もーう!!どこなの?シトロン!」


「こ、こ…こです…」


声のする方を見ると
シトロンがいた


ドアと壁の間に挟まれて
つぶされていた


「シトロン!?
そんなところで何してるの?
…さては私を脅かそうとして
そこに隠れてたんじゃなーい?」


カスミは怪しいっていう目で
シトロンを見た


「違いますよ!!
僕はカスミさんが
あまりに遅かったので
何かあったのかと思って…」


「言い訳は聞かないわよ〜!!
おとなしく勘弁しなさい!!」


カスミは人差し指を立て
シトロンの口の前にやり
無理矢理黙らせた


「そ、そんなぁー…」


シトロンはガクッと肩を落とした


「ほら、
早くしないと遅刻するよ〜!!」


(もう、心配して損しましたよ〜…
でもカスミさんの言う通り
早くしないと…)


シトロンはそう思い腕時計をみた


「……えぇぇぇぇぇえええ!?
HRまであと10分もないですよ!?」


シトロンは
終わった〜と思った


「そんなの走れば間に合うって!!
走るよ、シトロン!!」


カスミは先に走り出した


「ちょっ!?ちょっとおー!
待ってくださいよぉー!」


シトロンも全速力でカスミを
追いかけたが追い付かない


「もーう!仕方ないんだから〜!!」


カスミはそういい
シトロンの手をぎゅっと握った


「えっ?」


シトロンは一瞬カスミに
ドキッとしたが、
その後ヒヤッとした


「うわぁぁぁぁぁぁぁあああ!?」


カスミは
シトロンの手を握って走っていた


シトロンの体はほぼ浮いていた
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ