小説(長編)
□純愛学園物語♪〜下校〜
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「ねぇー!キルアったら〜!!
何でカスミと
仲良くしないのー?」
ゴンとキルアは一緒に帰っていた
ゴンは何度も同じ質問をしているが
その話題になると
キルアは答えようとしない
「ねぇ、キルア!!」
「うるせーな!!どうでもいいだろ?
ゴンこそ何であいつのことばっかり
話すんだよ!?」
キルアはしつこいゴンに
とうとう怒った
「だって、同じクラスだし
席近くだし、仲良くしたいじゃん?
このままだったら
ずーっとケンカばっかするでしょ?」
「そんなこと、ほっとけよ」
キルアは機嫌が悪くなった
「三年間一緒なんだよ?
それにカスミ は
女の子なんだから
優しくしないとダメだよ!!」
「知るかよ!!
だいたい最初から仲良くしなきゃ
いい話じゃねーか!」
「そんなのダメだよ!!」
ゴンはキルアの目を見て
必死に訴えた
(こーなったら
ゴンは聞かないからなぁー…)
「…じゃあどうしろってんだよ?」
キルアは半分諦めたように
ゴンに聞いた
「んー、
とりあえず名前で呼んでみるとか?」
「…それだけ?」
「それだけでも全然いいよ!!
お前とかテメーとか
いっちゃダメだよ!!禁句だからね!!」
「はぁ…」
(そんなので仲良くなれたら
困らねーっつーの!)
キルアは半信半疑で聞いていた
「それとケンカにならないように
優しい口調で話して、
少しのことは我慢すること!!
あとは挨拶かな〜?
明日早速してみなよ♪」
「なっ!?
何であいつに挨拶なんか…」
「ほらー!!またあいつっていったー!!」
ゴンにそういわれて
キルアは思わず口を押さえた
「もう〜、本人の前では
いっちゃいけないからね!!
仲良くなれるように
オレも協力するからー!!」
(別に協力しなくていいっての!!)
キルアは心のなかでつっこんだ
「明日オレが先に
カスミ に挨拶するから
次にキルアが挨拶して!!」
「…わーったよ」
キルアは納得してないようだが
また反対するとゴンに言われるから
仕方なく了解した
「約束だからね〜!!
じゃあまた明日♪
キルア、バイバーイ!」
「あぁ…またな」
そういって二人は別れた
(面倒なことになったな…
挨拶って何て言えばいいんだよ!!
おはよー、カスミ 、
…いや流石に最初から呼び捨ては
まずいだろ〜!!
おはよー、カスミさん …
おはよー、カスミ さん…
…よしこれでいこう!!)
あんなにいやがっていた
キルアだったが
心の中で密かに練習していた