フレッド・ウィーズリーと悪戯を楽しもう!

□ホグワーツ城
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ハーマイオニーが着替え終わってどこかに行った後、少ししてから車内に声が響き渡った。


「あと五分でホグワーツに到着します。荷物は別に学校に届けますので、車内においていってください。」


それを合図にするかのようにミホは急に緊張してきて、さっきまでなかった吐き気や焦りが一気に出てきた。

1人だから余計寂しいのだろう。


そして緊張を収めようとしていると、列車は徐々に速度を落としはじめ、ついにとまった。


人にまぎれて列車の外に出ると暗くて小さな夜のプラットホームに出た。

ミホは思わず震えてしまったが、多くの生徒たちの頭上にはユラユラとランプが近づいてきて、大きな声が聞こえた。


ハグ「イッチ年生!イッチ年生はこっち!ハリー、元気か?」


大きな男の人が出てきて、ミホはとてもびっくりしたが、ハリーの名前が呼ばれたことによって、意識がそっちに向いた。


「ハリーの知り合いなのかな?」


小さくつぶやいた後、大きな男の人にみんながついていくのを見て、暗くて狭い小道につまずいたりしながら1年生はついていった。


しばらくすると、男がみんなに声をかけた。

「みんな、ホグワーツがまもなく見えるぞ」




そこからは一気にうるさくなった。緊張で静かにしていた子も興奮の声を上げている。


かく言うミホもその1人だ。




「わあああ!すごい!!!こんな大きなお城見たことない!!」




小さな少女から見たホグワーツ城は言葉に表せないほどきれいで魅力的なものだった。




そこから、ボートに乗ってお城に着いた。


男の人が扉を3回たたくと厳格そうな女の人が出てきて扉の中に生徒たちを案内した。


マクゴナガル先生というらしい。ミホは頭にしっかりと名前をたたきつけ、先生の言葉を待った。



マク「ホグワーツ入学おめでとう」



と言ってくれたのがうれしくて、夢ではないことがわかってミホは1人で小さく微笑んだ。



その後、突然出てきた幽霊に驚いていたら、マクゴナガル先生がもうそろそろだと知らせてくれたので、気が気ではなかった。


周りに友達もおらず、不安なまま大広間のほうへ向かっていった。






入った瞬間・・・今日何度目かわからないが驚きが感情を占領した。

たくさん浮いている蝋燭(ろうそく)や、4つの大きなテーブルに据わっている多くの生徒、明るくて暖かいその空間にミホは少し緊張が解けた。



マクゴナガル先生がおいた四本足のスツールの音で現実に引き戻された。


その上に何かが置かれた。


「(帽子・・・・?ずいぶんと古そうだなあ)」


ミホはその帽子がとても魅力的に感じた。



すると、つばのヘリの破り目が口のように開いて帽子が歌いだした。



帽子「私はきれいじゃないけれど
  人は見かけによらぬもの
  私をしのぐ賢い帽子
  あるなら私は身を引こう
  山高帽子は真っ黒だ
  シルクハットはすらりと高い
  私はホグワーツ組分け帽子
  私は彼らの上を行く
  君の頭に隠れたものを
  組分け帽子はお見通し
  かぶれば君に教えよう
  君が行くべき寮の名を
  
  グリフィンドールに行くならば
  勇気あるものが住う寮
  勇猛果敢な騎士道で
  他とは違うグリフィンドール
  








  かぶってごらん!恐れずに!
  興奮せずに、お任せを!
  君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
  だって私は考える帽子」


それを聞き終わって、生徒全員が拍手喝采をした。

だが、ミホはどの寮にも入れそうになかったし、眠気で拍手どころではなかった。



隣にいた子が私に声をかけてくれたけど、応答はできなかった。眠すぎて



いつの間にか自分の名前が呼ばれていて、ハッと急に目が覚めた。


恥ずかしくなりながらも、前に進み出て、帽子をかぶる。

そして、帽子がしゃべりだす。


帽子「ふむふむ・・・平凡な子・・・勉強はできるが努力をし続けることは苦手、狡猾でもなく・・・・・」


ぼそぼそと呟いている組分け帽子にミホはこう言う

「私、グリフィンドールで勇気を身につけたいです。」

帽子「君にその忍耐強さはあるかね?やり通せる自信は?」


痛い所をつかれたが、彼女は達成したかった。


「絶対に突き通してみせます。」


帽子「よろしい・・・"グリフィンドール"!!!!」


グリフィンドールの机のほうから拍手が聞こえた。ミホはうれしかったが緊張が解け、眠気が再びやってきたので机に座るとすぐうたた寝を始めてしまった。








「・・い・・・・お・・・・・・い!おい!」


「・・・・ん・・もうちょいまって・・・」


「君、起きて!」



ミホが目を覚ますとそこには、赤髪でPのバッヂをつけた男の人がいた。


「ん?おはようございま・・す・・・?」

ようやく目を覚ました彼女はヤバイという顔で勢いよく起き上がった。


パ「目は覚めたかい?もうみんないってしまったよ。さあ、グリフィンドールの寮へ行こう。僕はグリフィンドールの監督生のパーシー・ウィーズリー、君は?」

二度目の恥ずかしさが襲い、パーシーの差し出された手を握って立ち上がる。


「ありがとうございます、ミスター・ウィーズリー。私はミホ・サクマです。」













寮への道を急ぎながら、パーシーは学校のことや寮のこと、いろいろ教えたようだ。


「それでは、おやすみなさい!ありがとうございました」


そういってミホは女子寮へ急いだ。

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