記憶の足跡

□夢×邂逅
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「きみは、だぁれ?」


赤と青の瞳がそこにあった。


「あなたは、だぁれ?」


私はそう返す。



「私は君と同じ。でも、違う。」



赤と青の瞳のヒトが言った。




「私は、×女の×だ。×魔を使って、戦ってる。君は?」



「私は、シーニュだ。シンボルを使って、戦ってる。」



赤と青の瞳のヒトが笑った。




「人間じゃ、ないんだね。」





「あなたは、人間じゃないの?」







「人間じゃないよ。ホムンクルスであり、魔×から生まれた。"産まれた"ではないよ。」





「どうして、シンボルじゃないの?悪×で戦うの?」







「分からない。でも、彼らは最初から悪×じゃなかったみたい。名を、与えられてから。×××になったらしい。私の考えだけども、"名前"はそれらを"縛る"。だから、×××という存在になったんだと思うんだ。」




「シンボルには、固有の名前はない。でも、記号の国にいるから……?まだ、分からないなぁ……」



苦笑すると、赤と青の瞳のヒトが笑った。




「じゃあね、月命」









世界が暗転した。












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