小話

□小さくなった
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「っ…うぅ……ん?」
あれ、私…何やってたっけ?
確か…お茶会があって…それで…終わって、解散して…
そしたら、みんな急にバタバタ倒れて…何事かと思ったら、睡魔が襲ってきて…
「…寝ちゃったのかな…?」
起き上がろうと手をつこうとして、違和感に気づく。
「あれ…?」
今着ているオセのドレスがぶかぶかになっていた。それに…自分の手も小さい気がする。
……まさか…?
「私…縮んだ?」
そうとしか考えられなかった。
あまりのショックで思わず頭を抱えて踞る。…そしたら、周りが急に騒がしくなった。
「……?」
顔をあげてみると、そこには私と同じように小さくなってしまった、お茶会に参加したアナザー達の姿があった。みんなもいきなりの事で慌てている。
「え?どうなってんの…」
「あー…月命、ちょっといいか?」
聞き慣れた声がして、振り返ると、グラシャ=ラボラスが立っていた。って…うん?
「…グラシャ…まさか」
「ああ。俺も縮んだみたいだな。」
…やっぱり。劇的に変わったわけじゃないが、歳がマイナス10された感じがした。
「他のデビル達も…」
私が言いかけたとき。
「イーラ様は無事か!?」
「お母様…ッ!!」
そう口々にアナザー達がイーラ様の元へ駆け出した。
「イーラお母様…ッ!!」
「おい、月命…!?」
グラシャが止めるのを気にせずソウルストーンに戻し、私は他のアナザー達と共にイーラ様の所へ向かった。
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